日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
24日の東京株式市場は前日に続き利益確定の売りが主力株をはじめ広範囲に広がり、日経平均株価は続落する公算が大きい。前日は欧州株市場で主要国の株価指数が揃って下落したほか、米国株市場でもリスク回避ムードのなか、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下値を探る展開が続いた。欧州では5月のユーロ圏製造業PMIが事前予想を下回る低水準だったことで、景気先行きに対する懸念が高まり買いが手控えられた。米国では米債務上限問題を巡る協議に依然として進展が見られず、これが全体相場の重荷となった。NYダウは一時270ドル強の下げをみせたほか、ハイテク株への売りが目立ったことで、ナスダック指数の下落率はダウを上回った。東京市場では前日に日経平均が不安定な動きとなり、前場は高かったものの、後場に入り値を崩す形で9日ぶりに反落した。しかし、下げ幅は130円程度にとどまり、高値警戒感は拭えない状況にある。ここ米株市場が軟化していることで海外投資家のリスク許容度も低下傾向にあり、きょうも利食い急ぎの動きが全体指数を押し下げる展開が想定される。取引時間中は米株価指数先物の動向などを横目に神経質な地合いとなることも予想される。
23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比231ドル07セント安の3万3055ドル51セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同160.531ポイント安の1万2560.245だった。
日程面では、きょうは4月の全国スーパー売上高など。海外ではニュージーランド中銀の政策金利発表、4月の英消費者物価指数(CPI)、5月の独Ifo企業景況感指数、FOMCの議事要旨(5月開催分)など。
出所:
MINKABU PRESS