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【市況】NY株式:米国株式市場はまちまち、地銀の健全性への不安くすぶる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は221.82ドル安の33,309.51ドル、ナスダックは22.06ポイント高の12,328.51で取引を終了した。

地銀のパックウェスト(PACW)の預金減少を受けて金融不安が再燃し、寄り付き後、一時大幅に下落。日中も同セクターの下落が相場全体を押し下げ軟調に推移した。シリコンバレー銀行の破綻による損失を埋めるため、連邦預金保険公社(FDIC)が大手銀に対し多額の追加負担を求める計画だとの報道も金融の懸念材料となった。一方、4月卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったため金利先高観の後退でハイテクの買いが相場を支援した。ナスダック総合指数はプラス圏を回復し、まちまちで終了。セクター別ではメディア・娯楽が上昇した一方、エネルギーが下落した。

検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は新たな人口知能(AI)機能や折り畳み式スマホ市場への参入などの発表が好感され上昇。高級ブランドのコーチなどを運営するタペストリー(TPR)は四半期決算の良好な結果や通期の見通し引き上げが好感され買われた。一方で、地銀パックウェストは複数の投資家候補と交渉しているとの報道が影響して預金が先週に9.5%減少したことを明らかにし大幅下落。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はサドルの安全性の問題でエクササイズバイク2百万台のリコールを発表し下落。代替肉メーカーのビヨンド・ミート(BYND)は第1四半期決算で売上高が予想を上回ったが、最大2億ドル規模の株式売却による増資計画を発表し下落。エンターテインメントのウォルト・ディズニー(DIS)は動画配信ディスニープラスの有料会員数の減少が嫌気され、下落した。

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は鈍化の兆候があるものの、インフレは依然高すぎるとの見解を示した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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