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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米株高や円安で2万9000円台を回復 (5月1日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  29058.05
高値  29145.89(15:00)
安値  29016.83(10:49)
大引け 29123.18(前日比 +266.74 、 +0.92% )

売買高  12億2921万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆1184億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日続伸、2万9000円大台を回復
 2.前週末の米株高受け投資家心理が強気優勢に
 3.為替市場での急速な円安も追い風材料となる
 4.GWの狭間で、米地銀破綻受け慎重ムードも
 5.個別は74%が上昇、売買代金3兆円台が続く

■東京市場概況

 前週末の米国市場ではNYダウは前日比272ドル高と続伸した。インテル<INTC>などの企業決算が好感され買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では、終始買い優勢の地合いだった。日経平均株価は寄り付きに2万9000円大台を回復し、その後も大台を割り込む場面はなかった。

 1日の東京市場は、投資家のリスク選好ムードが高まり、日経平均は上値指向の強い地合いだった。寄り付きに2万9000円台に乗せ、前場に若干伸び悩む場面はあったものの、後場は再び頑強な展開で本日の高値圏で売り物をこなしきった。前週末の米国株市場でNYダウをはじめ主要株価指数が揃って上昇、更に外国為替市場で急速に円安が進行したことが、全体相場に追い風となった。ゴールデンウィークの狭間で、新たに渦中の米地銀が破綻するなど不安材料も意識されたが、一方では低PBR株や好決算企業などが個別に買われ、物色意欲の強さを物語った。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の74%を占めた。売買代金は前週後半から3営業日連続で3兆円を上回るなど、ここにきて活況となっている。

 個別では、メルカリ<4385>が商いを膨らませ大幅高に買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。キーエンス<6861>の上げ足も目立った。NEC<6701>が大きく上値を追い、日立製作所<6501>も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を上げた。遠藤照明<6932>がストップ高に買われ、アイ・エス・ビー<9702>も急騰。ポーラ・オルビスホールディングス<4927>、インフォマート<2492>なども値を飛ばした。
 半面、レーザーテック<6920>が朝高後に値を消し続落歩調となっているほか、ソニーグループ<6758>も冴えない。商船三井<9104>も売りが優勢。ソシオネクスト<6526>が安く、村田製作所<6981>も下値を探った。キャリアデザインセンター<2410>が値下がり率トップに売り込まれ、テクノプロ・ホールディングス<6028>、エムスリー<2413>などが大幅安。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>、アドテスト <6857>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約83円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413>、ソニーG <6758>、第一三共 <4568>、村田製 <6981>、アルプスアル <6770>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約36円。うち20円はエムスリー1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は海運業、金属製品、ガラス土石製品の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)陸運業、(2)空運業、(3)機械、(4)化学、(5)精密機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他製品、(2)パルプ・紙、(3)サービス業、(4)不動産業、(5)鉱業。

■個別材料株

△日本電設 <1950> [東証P]
 24年3月期営業益予想40%増で5円増配へ。
△Aiming <3911> [東証G]
 1-3月期業績の計画上振れを好感。
△メルカリ <4385> [東証P]
 23年6月期最終黒字83億円で2期ぶり最高益更新。
△PBシステム <4447> [東証G]
 SaaS用プライベートクラウド基盤の大型案件を受注。
△サクサ <6675> [東証P]
 23年3月期業績予想と期末一括配当計画を上方修正。
△NEC <6701> [東証P]
 今期最終は22%増益、10円増配へ。
△コスモス <6772> [東証S]
 前期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△遠藤照明 <6932> [東証P]
 今期大幅営業増益・増配計画を好感。
△アイエスビー <9702> [東証P]
 上期経常を一転7%増益に上方修正・最高益。
△ギックス <9219> [東証G]
 今期営業利益3.3倍に上方修正。

▼Gキッズ <6189> [東証P]
 23年9月期利益予想を下方修正。
▼セルシード <7776> [東証G]
 同種軟骨細胞シートの治験届提出が計画より遅延。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)遠藤照明 <6932>、(2)アイエスビー <9702>、(3)メルカリ <4385>、(4)サクサ <6675>、(5)NEC <6701>、(6)日本電設 <1950>、(7)ひらまつ <2764>、(8)ポーラHD <4927>、(9)インフォMT <2492>、(10)クイック <4318>。
 値下がり率上位10傑は(1)キャリアデザ <2410>、(2)Gキッズ <6189>、(3)エンプラス <6961>、(4)テクノプロH <6028>、(5)エフピコ <7947>、(6)ユナイテド海 <9110>、(7)エムスリー <2413>、(8)日本調剤 <3341>、(9)特殊陶 <5334>、(10)ITメディア <2148>。

【大引け】

 日経平均は前日比266.74円(0.92%)高の2万9123.18円。TOPIXは前日比20.58(1.00%)高の2078.06。出来高は概算で12億2921万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1355、値下がり銘柄数は417となった。東証マザーズ指数は741.72ポイント(3.52ポイント安)。

[2023年5月1日]


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