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【材料】カンロ---Q1は2ケタ増収増益、業績予想の上方修正に加えて、年間配当金の増配を発表

カンロ <日足> 「株探」多機能チャートより

カンロ<2216>は28日、2023年12月期第1四半期(23年1月-3月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比25.4%増の75.15億円、営業利益が同69.7%増の11.89億円、経常利益が同61.2%増の11.92億円、四半期純利益が同68.7%増の8.42億円となった。

同社は企業パーパス「Sweeten the Future心がひとつぶ、大きくなる。」の下、3ヶ年計画の2年目となる「中期経営計画2024」の3つの事業戦略(「価値創造」・「ESG経営」・「事業領域の拡大」)を着実に推し進めた結果、当第1四半期の売上高は、増収となった。

飴は、のど飴及びZ世代向け商品を含むファンシーカテゴリーを中心に袋形態が増加すると共に、ウィズコロナ下においてスティックやコンパクトサイズ形態の需要も回復し、前年同期比21.5%増の39.50億円となった。製品別では、ノンシュガーのど飴シリーズの「ノンシュガー果実のど飴」、「ノンシュガースーパーメントールのど飴」に加え、テレビコマーシャルを実施した「健康のど飴」シリーズが好調に推移した。グミは、発売20周年の昨年に大きく伸長した主力ブランド「ピュレグミ」が牽引し、堅調な「カンデミーナグミ」の成長とも相俟って前年同期比32.1%増の34.17億円となった。素材菓子は、前年同期比5.3%減の1.45億円となった。一方で、安定供給の観点から、一部製品については休売等の対応を実施しており、生産体制の整備への取組みを進めていくとしている。

利益面では、昨年9月から段階的に実施した価格改定に続き、3月より一部商品の価格改定及び内容量の変更を実施した。継続する原材料価格の上昇により変動費率は上昇したが、販売数量増加と生産性向上による限界利益の増加により、売上総利益は前年同期比31.1%増の32.33億円となった。営業利益はテレビコマーシャル実施による広告宣伝費の増加、人員増加等による人件費の増加に加えて、事業領域拡大への施策経費を含む一般費の増加などがあったものの、増益となった。

2023年12月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比10.3%増(前回予想比3.0%増)の277.00億円、営業利益が同26.7%増(同23.7%増)の24.50億円、経常利益が同23.4%増(同23.5%増)の24.70億円、当期純利益が同24.8%増(同22.6%増)の16.80億円としている。

また、当期の配当予想については、業績予想を上方修正することに伴い、中間配当は1株当たり2.00円増配、期末配当は1株当たり4.00円増配し、中間配当 20.00 円、期末配当 22.00 円、年間配当予想額42.00円とすることを発表した。

《NS》

 提供:フィスコ

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