【市況】【市場反応】米Q1GDP/先週分新規失業保険申請件数、追加利上げ観測再燃でドル買い
米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより
米商務省が発表した1-3月期GDP速報値は前期比年率+1.1%と伸びは3四半期連続での減速、予想+1.9%も下回った。同期個人消費速報値は前期比年率+3.7%と、10-12月期+1.0%から伸びが拡大し21年4-6月期以降で最大を記録した。予想は下回った。また、同期GDP価格指数速報値は前期比+4.0%と、10-12月期+3.9%から伸び鈍化予想に反し拡大した。コアPCE速報値は前期比+4.9%と、10-12月期+4.4%から伸びが拡大し、1年ぶり最大の伸びとなった。
同時刻に米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(4/22)は前週比1.6万件減の23万件と、増加予想に反し減少し4月初旬来で最低。また、失業保険継続受給者数(4/15)は185.8万人と、前回186.1万人から増加予想に反し減少した。
GDP価格指数の予想外の伸び拡大や先週分新規失業保険申請件数の予想外の減少で米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が再燃し、米国債相場が反落。2年債利回りは3.94%から4.037%まで上昇した。
GDPの低い伸びでドル売りが優勢となったのち、金利上昇に伴いドル買いが加速。ドル・円は133円24銭まで下落後、134円06銭まで上昇する荒い展開となった。ユーロ・ドルは1.1057ドルから1.1001ドルまで下落した。
【経済指標】・米・先週分新規失業保険申請件数:23万件(予想:24.8万件、前回:24.6万件←24.5万件)・米・失業保険継続受給者数:185.8万人(予想:187万人、前回:186.1万人←186.5万人)・米・1-3月期GDP速報値:前期比年率+1.1%(予想:+1.9%、10-12月期:+2.6%)・米・1-3月期個人消費速報値:前期比年率+3.7%(予想:+4.0%、10-12月期:+1.0%)・米・1-3月期GDP価格指数速報値:前期比+4.0%(予想:+3.7%、10-12月期:+3.9%)・米・1-3月期コアPCE速報値:前期比+4.9%(予想:+4.7%、10-12月期:+4.4%)
《KY》
提供:フィスコ