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【市況】【↑】日経平均 大引け| 小反発、朝安も好決算銘柄を中心に切り返す (4月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28340.59
高値  28459.73(14:50)
安値  28241.67(09:21)
大引け 28457.68(前日比 +41.21 、 +0.15% )

売買高  11億9652万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆0066億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、朝安後下げ渋り終盤プラス転換
 2.米地銀の経営難を背景とした金融不安は警戒材料
 3.日銀の金融政策決定会合を前に模様眺めムードも
 4.好決算株買われ、堅調な米株先物横目に切り返す
 5.売買代金は3月末以来約1カ月ぶりに3兆円台乗せ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは、前日比228ドル安と続落した。ファーストリパブリックバンク<FRC>の経営不安を受け金融システムの混乱を警戒した売りが優勢となった。

 東京市場では、朝方に売り優勢で始まったが、その後日経平均株価は下げ渋り、取引終盤は前日終値を上回って推移した。

 27日の東京市場は、取引開始時点ではリスク回避ムードが強かった。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて安かったほか、米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発したものの、NYダウは200ドルあまりの下げで続落した。米地銀の経営難を背景とした金融不安がくすぶっており、東京市場も買いを入れにくいタイミングにあった。明日発表される日銀の金融政策決定会合の結果と植田日銀総裁の記者会見を前に様子見ムードも拭えない。しかし、企業の決算発表が本格化するなか、好決算銘柄を物色する動きや内需の消費関連株を物色する動きが全体を支えた。堅調な値動きを示す米株価指数先物を横目に後場に入ってプラスに転じた。プライム市場の売買代金はかろうじて3兆円台に乗せた。これは3月末以来約1ヵ月ぶりとなる。値上がり銘柄数は1000に乗せ全体の57%を占めた。

 個別では、ソニーグループ<6758>が高く、キヤノン<7751>も上昇した。デンソー<6902>が高く、シマノ<7309>も反発。ファナック<6954>も堅調だった。愛三工業<7283>が値上がり率トップに買われ、東海理化電機製作所<6995>、山洋電気<6516>が急伸、野村マイクロ・サイエンス<6254>も値を飛ばした。いなげや<8182>、フィード・ワン<2060>も大幅高。小糸製作所<7276>も物色人気に。
 半面、レーザーテック<6920>が下げ止まらず、アドバンテスト<6857>は急落、ディスコ<6146>も冴えない展開となるなど半導体製造装置の主力株は総じて軟調。また、そーせいグループ<4565>が売られた。野村ホールディングス<8604>など証券株が安く、インフォコム<4348>、マブチモーター<6592>なども大きく値を下げた。信越ポリマー<7970>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は日東電 <6988>、ソニーG <6758>、ファナック <6954>、ダイキン <6367>、デンソー <6902>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約63円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、東エレク <8035>、信越化 <4063>、オリンパス <7733>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約103円。うち73円はアドテスト1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)輸送用機器、(3)鉄鋼、(4)ゴム製品、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)空運業、(3)倉庫運輸関連、(4)陸運業、(5)海運業。

■個別材料株

△フィードワン <2060> [東証P]
 飼料販売伸び23年3月期業績予想を上方修正。
△ニューラル <4056> [東証G]
 ソニーとの資本・業務提携がビッグサプライズに。
△サイバトラス <4498> [東証G]
 24年3月期営業益予想33%増。
△野村マイクロ <6254> [東証P]
 23年3月期営業益大幅増額で配当も従来計画比5割増し。
△山洋電 <6516> [東証P]
 今期最高益更新・配当増額を好感。
△日東電 <6988> [東証P]
 24年3月期の最高益更新・増配計画を好感。
△東海理 <6995> [東証P]
 前期配当を4円増額・今期も64円継続へ。
△TDSE <7046> [東証G]
 GPT-4標準搭載の最新AIプラットフォーム提供開始。
△小糸製 <7276> [東証P]
 上限約5%の自社株買い実施と今期最終増益計画を好感。
△ポプラ <7601> [東証S]
 ひろぎんHD系ファンドなどからの資金調達で債務超過解消へ。

▼トーメンデバ <2737> [東証P]
 24年3月期営業益予想43%減で60円減配へ。
▼アドテスト <6857> [東証P]
 今期は一転減収減益へ。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)愛三工 <7283>、(2)東海理 <6995>、(3)山洋電 <6516>、(4)野村マイクロ <6254>、(5)ヨシムラHD <2884>、(6)いなげや <8182>、(7)小糸製 <7276>、(8)フィードワン <2060>、(9)ウェルビー <6556>、(10)日東電 <6988>。
 値下がり率上位10傑は(1)アドテスト <6857>、(2)トーメンデバ <2737>、(3)岡三 <8609>、(4)インフォコム <4348>、(5)トランコム <9058>、(6)PCA <9629>、(7)野村 <8604>、(8)マブチ <6592>、(9)ユアテック <1934>、(10)フューチャー <4722>。

【大引け】

 日経平均は前日比41.21円(0.15%)高の2万8457.68円。TOPIXは前日比8.61(0.43%)高の2032.51。出来高は概算で11億9652万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1037、値下がり銘柄数は712となった。東証マザーズ指数は737.81ポイント(0.76ポイント安)。

[2023年4月27日]


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