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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、半導体株などを中心に押し目買い優勢 (4月20日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28472.00
高値  28694.25(13:04)
安値  28442.45(09:03)
大引け 28657.57(前日比 +50.81 、 +0.18% )

売買高  9億2255万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆2428億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、朝安後に押し目買いで切り返す
 2.米株市場では英CPI発表受けインフレ警戒感再燃
 3.東京市場は円安が追い風、インバウンド関連高い
 4.海外からの投資を促す政策発動思惑も買いを誘う
 5.政策期待から半導体関連株の一角にも買いが入る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比79ドル安と続落した。英CPIが予想を上回り欧米の金融引き締めの長期化が警戒された。

 東京市場では、朝方は日経平均株価が安く始まったものの、その後は押し目買いが優勢となり結局高く引けた。一方、上値の重さも意識された。

 20日の東京市場は、買い手控えムードが漂うなかも、日経平均は朝安後に切り返し高く引けた。前日の米国株市場では景気敏感株などが冴えず、NYダウが続落した。前日発表された英国のCPIが高水準で、米国でもインフレ警戒ムードが再燃する格好に。ただ、ナスダック総合株価指数がわずかながら高く引け、為替もドル高・円安に振れたことで、東京市場ではハイテクセクター中心に株価の下支え材料となった。一方、前日の訪日外国人客数の発表を受け、インバウンド関連株に買われるものが目立った。前場取引時間中に、岸田首相が海外からの投資促進を促す策として、半導体などの分野でサプライチェーン確立の数値目標を掲げた「アクションプラン」を月内にも示すと伝わり、半導体関連株の一角などに買いを誘導し、全体指数の上昇に反映された。

 個別では、東京エレクトロン<8035>が堅調、キーエンス<6861>が買われ、ソシオネクスト<6526>も活況高となった。アドバンテスト<6857>も買いが優勢だった。ファーストリテイリング<9983>が堅調、日立製作所<6501>もしっかり。NOK<7240>が値上がり率トップとなり、ポピンズ<7358>、DDホールディングス<3073>が急騰した。イーグル工業<6486>、Hamee<3134>も値を飛ばした。竹内製作所<6432>、テラスカイ<3915>の上げも目立つ。
 半面、レーザーテック<6920>が軟調な展開を強いられ、ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社株が安く、オリエンタルランド<4661>も冴えない。いちご<2337>が急落、RPAホールディングス<6572>も大幅安。Robot Home<1435>、ディップ<2379>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、京セラ <6971>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約97円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、信越化 <4063>、中外薬 <4519>、第一三共 <4568>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約39円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)小売業、(3)電気機器、(4)保険業、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)情報・通信業、(4)卸売業、(5)医薬品。

■個別材料株

△八洲電機 <3153> [東証P]
 23年3月期業績は営業利益が計画上振れで着地。
△関門海 <3372> [東証S]
 株主優待制度の一部変更を発表。
△T&S <4055> [東証G]
 最先端半導体工場システムで高実績有し画像認識AI分野でも実力。
△トゥルーD <4416> [東証G]
 小売業向け顧客ロイヤルティー向上ソリューション提供へ。
△モダリス <4883> [東証G]
 筋ジストロフィーの精密医療の前臨床データ発表へ。
△アサヒ陶 <5341> [東証S]
 急速充電器1号機種が認定取得。
△ダイワ通信 <7116> [東証S]
 ヤマト運輸にバス置き去り防止装置の取り付け委託。
△NOK <7240> [東証P]
 中計期間中の還元方針や前期増配を発表。
△J・TEC <7774> [東証G]
 帝人 <3401> [東証P]とライセンス契約締結。
△高島屋 <8233> [東証P]
 インバウンド消費の回復期待で百貨店株買われる。

▼いちご <2337> [東証P]
 今期の大幅減益見通しをネガティブ視。
▼ソフトバンクG <9984> [東証P]
 クレディ・スイスが英グリーンシル巡り賠償請求と伝わる。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)NOK <7240>、(2)ポピンズ <7358>、(3)DDHD <3073>、(4)イーグル工 <6486>、(5)Hamee <3134>、(6)トランザク <7818>、(7)ソシオネクス <6526>、(8)メディアドゥ <3678>、(9)八洲電機 <3153>、(10)竹内製作所 <6432>。
 値下がり率上位10傑は(1)いちご <2337>、(2)RPA <6572>、(3)Jディスプレ <6740>、(4)ロボホーム <1435>、(5)サニーサイド <2180>、(6)MSOL <7033>、(7)エコナック <3521>、(8)HEROZ <4382>、(9)広済堂HD <7868>、(10)ディップ <2379>。

【大引け】

 日経平均は前日比50.81円(0.18%)高の2万8657.57円。TOPIXは前日比0.65(0.03%)安の2039.73。出来高は概算で9億2255万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1027、値下がり銘柄数は702となった。東証マザーズ指数は766.20ポイント(2.71ポイント高)。

[2023年4月20日]


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