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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:CANBAS、アイスペース、EDP

CANBAS <日足> 「株探」多機能チャートより
■キャンバス <4575>  1,932円  +334 円 (+20.9%)  11:30現在
 キャンバス<4575>がカイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げている。抗がん剤開発を手掛ける創薬ベンチャーで、業績は水面下での推移が続くが、バイオ関連株の中でも株価の値動きの早さが注目され、折に触れ短期筋の攻勢が目立つ。17日取引終了後、膵臓がん3次治療を対象とする抗がん剤候補「CBP501」臨床第2相試験に関するデータカットオフ(データ取得終了)を実施したことを発表した。「CBP501」臨床第3相試験の計画を検討するために十分なデータを得られたと判断したもの。これをもって実質的に臨床第2相試験が終了となり、これを材料視する買いが集中した。

■ispace <9348>  2,235円  +334 円 (+17.6%)  11:30現在
 ispace<9348>が連日の急騰で高値更新。前週末14日に民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1において、マイルストーンの第8段階である「Success8」の完了を発表。週明け17日にはこれを材料視した買いを集めて、ストップ高となっていた。更に、政府の宇宙政策委員会が同日、宇宙基本計画の改正案をまとめたと伝わった。宇宙関連の産業や科学技術の基盤の強化に向け、国が積極的に関与する姿勢が示されたとあって、アイスペース株の刺激材料となったようだ。直近IPO銘柄で需給面でのシコリがなく、値動きの良さに注目した買いも流入しているとみられている。

■HIOKI <6866>  9,870円  +970 円 (+10.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 17日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は27%増益で着地」が好感された。
 HIOKI <6866> [東証P] が4月17日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比26.9%増の23.8億円に伸び、1-6月期(上期)計画の40.4億円に対する進捗率は58.9%に達し、5年平均の53.6%も上回った。
  ⇒⇒HIOKIの詳しい業績推移表を見る

■イーディーピー <7794>  2,735円  +172 円 (+6.7%)  11:30現在
 イーディーピー<7794>が急反発。佐賀大学が17日、ダイヤモンドを材料に用いた次世代パワー半導体「ダイヤモンド半導体」を使い、世界で初めて電子回路を開発したと発表した。電流のオン・オフを切り替えるスイッチングを高速で行うことができ、190時間の長時間連続動作でも劣化しなかったという。この発表が複数のメディアで報じられたこともあってダイヤモンド半導体への関心がにわかに高まっており、株式市場ではダイヤモンド関連に位置づけられる銘柄に思惑的な物色が向かっている。人工ダイヤモンドの原料を手掛けるEDPのほか、人工ダイヤモンドの製造販売を行う子会社を持つ住石ホールディングス<1514>が高い。

■シスメックス <6869>  9,060円  +241 円 (+2.7%)  11:30現在
 シスメックス<6869>が反発し年初来高値を更新している。同社は17日、インド市場における更なる検査需要増加に対応するため、グジャラート州に新たな生産拠点を設立すると発表しており、好材料視されている。新たな生産拠点は、サナンド2工業団地に約30億円を投じて建設され、将来の急速な需要増加や更なる生産品目拡大への対応を可能とする生産能力や拡張性を持たせ、更に一部の機器生産及び部材調達機能も備える予定。なお、24年度内の稼働を目指すとしている。

■良品計画 <7453>  1,455円  +30 円 (+2.1%)  11:30現在
 良品計画<7453>が上げ幅を拡大した。中国国家統計局がこの日発表した3月の小売売上高は前年比10.6%増となった。前年比の伸び率は1~2月累計(3.5%増)と比べ、大幅に上昇したほか、市場予想(7.4%増)も上回った。堅調な中国景気が業績に追い風になるとの見方から、同社株に買いが入ったようだ。発表後はファーストリテイリング<9983>がこの日の高値を付ける場面もあった。

■マースGHD <6419>  2,990円  +41 円 (+1.4%)  11:30現在
 マースグループホールディングス<6419>が高い。同社は17日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の28億円から41億円(前の期比2.6倍)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も185億円から203億円(同34.4%増)に上方修正した。アミューズ関連事業の主要販売先であるパチンコ業界で、スマートパチンコ・スマートパチスロの市場導入に伴う周辺設備の更新需要が高まり、専用ユニットの売り上げが伸長。ホテル・レストラン関連事業についても人流の緩和などを背景に売り上げが従来予想を上回る見込みで、自動認識システム関連事業も堅調に推移しているという。

■味の素 <2802>  4,866円  +62 円 (+1.3%)  11:30現在
 味の素<2802>、キユーピー<2809>、ハウス食品グループ本社<2810>などをはじめ食品株が軒並み高、また、ニッスイ<1332>などの水産株への投資資金流入も顕著で、業種別騰落では水産が値上がり率首位、食料品も値上がり率上位3傑に入る人気となっている。ここ日経平均はジリ高基調を強めているが、主力セクターである半導体関連株などへの買いは限定的となっている。一方で、内需系でインバウンド特需の恩恵も受けやすい食品セクター周辺は買いポジションを増やす動きが強まっている。インフレ圧力が日本国内でも顕在化しているが、食品業界はコスト上昇を価格転嫁でこなしやすい業態として、収益面で優位性が指摘される。

■三菱UFJ <8306>  879.7円  +9.9 円 (+1.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が堅調。17日のニューヨーク株式市場でJPモルガン・チェース<JPM>やシティグループ<C>、ウェルズ・ファーゴ<WFC>といった銀行株が上昇。主要銀行で構成するKBWナスダック銀行株指数は3日続伸している。JPモルガンの1~3月期の純利益が前年同期比で大幅増益となるなど堅調で、米大手銀行株には買いが流入。これを受け、日本のメガバンクにも見直し機運が強まっている。今晩はバンク・オブ・アメリカ<BAC>のほか、ゴールドマン<GS>などの決算が予定されており、その結果も注目されている。

■ファンコミ <2461>  403円  +4 円 (+1.0%)  11:30現在
 ファンコミュニケーションズ<2461>が反発している。17日の取引終了後に発表した3月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比2.4%増と増収基調が続いたことが好感されている。スマートフォン向け運用型広告サービスのADコミュニケーション事業が同0.6%減となったものの、主力でアフィリエイト広告サービスなどのCPAソリューション事業が同7.0%増となったことが牽引した。なお、メディア事業などその他は同40.6%減だった。

■ティーガイア <3738>  1,697円  +12 円 (+0.7%)  11:30現在
 ティーガイア<3738>が堅調な動き。午前9時ごろ、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が4830億円から4537億5000万円(前の期比4.8%減)へ、営業利益が112億円から70億円(同33.8%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、第3四半期までの決算で業績下振れは想定内であり、アク抜け感から買われているようだ。携帯電話の端末値上げなどにより買い替えサイクルが長期化したことに加えて、世界的な物価上昇から携帯電話サービスへの支出が減少するなど、携帯電話販売市場の環境は大きく変化しており、通期累計の携帯電話などの回線契約数が前の期実績を大幅に下回ったことが要因としている。

■コマツ <6301>  3,262円  +12 円 (+0.4%)  11:30現在
 コマツ<6301>や日立建機<6305>が高い。この日、中国国家統計局が発表した1~3月期国内総生産(GDP)の速報値は実質で前年同期比4.5%増となった。市場予想の4.0%増前後を上回った。新型コロナウイルス封じ込めの「ゼロコロナ」政策が終了したことも景気を押し上げた。これを受け、中国関連株のコマツなど建機株が堅調な値動きとなっている。

■ヤマダホールディングス <9831>  460円  -12 円 (-2.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率9位
 ヤマダホールディングス<9831>は安い。17日の取引終了後、従来未定としていた23年3月期配当予想を12円(前の期18円)にすると発表した。前の期から減配となる見通しを示したことから、これを嫌気した売りが出ている。

■東京エレクトロン <8035>  15,140円  -345 円 (-2.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>といった半導体関連株は、強弱観対立のなか方向感の見えにくい展開となっている。ここ米国株市場では半導体関連企業の決算に対する警戒感から、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)などの上値が重くなっている。前日も同指数は小幅ながら安く引けており、4月に入ってから直近までの10営業日で高かった日は2日間しかない。東京市場でもゴールデンウィークの前後に関連主力株の決算が予定されており、足もとでその結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせている。一方、今年後半には半導体市況の回復が想定されるなか、足の長い資金は半導体セクターの下値を拾っているとの観測もあり、押し目買い需要は旺盛のようだ。

■INPEX <1605>  1,477円  -26 円 (-1.7%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比1.69ドル安の1バレル=80.83ドルと下落した。同日に発表された米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を上回るなか、米5月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%利上げの可能性が高まり、金融引き締めが原油需要の減少につながることが警戒された。また、一時停止していたイラクとトルコ間の石油パイプラインに再開の可能性が出てきた、との報道も原油価格の下落要因に働いた。

■セルシード <7776>  508円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在
 セルシード<7776>が大商いでストップ高を演じたほか、キャンバス<4575>が大幅高。このほか、クリングルファーマ<4884>やオンコリスバイオファーマ<4588>が急動意をみせ、免疫生物研究所<4570>、DNAチップ研究所<2397>、カイオム・バイオサイエンス<4583>などバイオ関連株が軒並み物色人気をみせている。企業の決算発表を前に足もとの業績があまり気にされないバイオ系材料株で回転を利かす動きが目立つが、春の学会シーズンで材料性が意識されやすいという面もあるようだ。目先は材料の出たキャンバスの派手な値動きが目立つが、今年春先に人気化したセルシードも注目度が高く、3月24日には984円の年初来高値を形成、時価はそこから半値以下に水準を切り下げたが、前日に75日移動平均線との上方カイ離が解消されたことで、売り一巡感からリバウンド狙いの買いが活発化している。

■ジオコード <7357>  771円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   11:30現在
 ジオコード<7357>がストップ高まで買われ新値追いとなっている。同社はきょう、検索エンジン経由でのアクセスアップから成約に結び付けるサービス「オーガニックマーケティング内製化プラン」に、人工知能(AI)チャットツールを活用した新サービス「ChatGPT記事作成コンサルティング」を追加したと発表。これが株価を刺激しているようだ。同社は国内のSEO(検索エンジン最適化)業界初期である2005年から18年以上にわたってグーグル検索を研究・分析。そのなかで培った検索結果で上位表示されやすい記事作成やコンテンツ制作のノウハウを、特別な知識がなくても自社(内製化)で実現できるように、ChatGPTの活用方法と記事作成ノウハウを提供しながらコンサルティングするとしている。

●ストップ高銘柄
 インスペック <6656>  2,059円  +400 円 (+24.1%) ストップ高   11:30現在
 木村工機 <6231>  2,319円  +400 円 (+20.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ロコンド <3558>  1,769円  +300 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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