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【市況】バフェット氏、米銀破綻は続く可能性が高いが、預金者は資金を失うことはない

 著名投資家のバフェット氏がCNBCのインタビューで、米銀破綻は続く可能性が高いが、預金者は資金を失うことはなく、安心してよいとの考えを示した。「銀行破綻は終わっていない」とした上で、銀行経営陣の「愚かな決定」によって「米国民が不必要なパニックに陥るべきではない」と語った。

 バフェット氏は、向こう1年に預金者が資金を失わないことに賭けてもよいと発言。ただ、問題のある銀行株への投資はバリュー投資とは言えないとして、政府が預金を保護しても、株主は全てを失う可能性が高いと指摘した。

 米連邦預金保険公社(FDIC)は預金を保証している銀行から拠出金を集めるため、破綻銀行の整理で連邦政府が資金を使うことはないと説明。「国民はFDICが米政府だという印象を持っているが、FDICのコストは人件費なども全て、銀行によって賄われている。従って、銀行が連邦政府に金銭的負担をかけたことは一度もない」と語った。

 同氏はまた、バークシャー<BRK.B>による銀行株売却は対象銀行の経営陣への批判ではない。むしろ、業界全体への自身のセンチメント冷え込みを示すものだと述べた。ただ、バンカメ<BAC>はいまでも選好している。同銀のモイニハンCEOが大好きだ。とにかく同銀株は売りたくないとも語った。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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