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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:竹内製作所、わらべ日洋、コシダカHD

竹内製作所 <日足> 「株探」多機能チャートより
■竹内製作所 <6432>  3,285円  +450 円 (+15.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 竹内製作所<6432>は急騰。11日の取引終了後に24年2月期業績予想を発表。売上高を前期比5.6%増の1890億円、営業利益を同13.1%増の240億円と前期に続き過去最高を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが膨らんでいる。主力の欧米向けが引き続き好調に推移すると見込む。配当予想は前期比17円増の115円(普通配当110円・創業60周年記念配当5円)とした。同時に発表した23年2月期決算は、売上高が前の期比27.0%増の1789億6600万円、営業利益が同19.5%増の212億2100万円だった。

■わらべ日洋 <2918>  2,063円  +277 円 (+15.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅に3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は11日取引終了後、24年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比4.3%増の52億円としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の70円としていることが好感されているようだ。売上高は同4.9%増の2040億円を見込む。国内における米飯類の売り上げ回復や海外での新工場稼働などが寄与する見通し。また、利益面では増収効果に加えて商品規格の見直し効果を想定している。なお、23年2月期通期の連結決算は、売上高が前の期比1.1%増の1944億1600万円、営業利益が同12.3%増の49億8500万円で着地した。また、期末一括配当は従来計画比15円増額の65円にするとしている。

■コシダカHD <2157>  1,126円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 コシダカホールディングス<2157>はカイ気配スタートで5連騰。フシ目の4ケタ大台を回復すると同時に1月上旬につけた高値1007円を上抜き、約3カ月ぶりに年初来高値更新となる。11日取引終了後、23年8月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の74億3000万円から75億7000万円(前期比3.4倍)に増額した。カラオケ店「まねきねこ」を運営するが、コロナ禍から立ち直り客足の回復が顕著となっている。カラオケは訪日外国人観光客にも人気で、今下期はインバウンド関連の特需も見込まれるだけに、収益環境に吹く追い風は強い。

■ボードルア <4413>  4,745円  +570 円 (+13.7%)  11:30現在
 ボードルア<4413>が急騰。11日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。売上高は前期比30.0%増の68億2000万円、最終利益は同25.1%増の9億9300万円を見込む。大幅な増収増益の見通しを示したことを好感した買いが集まったようだ。引き続きエンタープライズ顧客及び先端技術分野の拡大と深耕を図り、業績は堅調に拡大すると想定する。23年2月期の決算は、売上高が52億4400万円、最終利益が7億9300万円だった。前期より連結財務諸表を作成しているため、前の期と比べた増減率の記載はない。

■DCMホールディングス <3050>  1,254円  +97 円 (+8.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 DCMホールディングス<3050>がマドを開けて急伸し、年初来高値を更新した。11日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表とともに、自社株買いと消却の実施を発表した。24年2月期の連結業績予想は、最終利益が前期比3.1%増の187億円を見込むほか、今年度からの中期経営計画では26年2月期の最終利益を228億円に伸ばす目標を公表した。株主還元姿勢と事業拡大戦略を評価した買いを集めたようだ。同社は取得総数500万株(自己株式を除く発行株式総数の3.59%)、取得総額50億円を上限とする自社株買いを4月12日から8月31日の間、実施する。また、4月28日に消却前の発行済み株式総数の4.78%に相当する750万株を消却する。24年2月期の業績予想では、営業収益は前期比3.6%増の4940億円を見込む。既存店売上高は同1.7%減になると想定。プロ業態のホダカで新規に8店舗出店する計画を示している。

■コーナン商事 <7516>  3,415円  +140 円 (+4.3%)  11:30現在
 コーナン商事<7516>が堅調。11日の取引終了後、23年2月期の連結決算とともに、取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.18%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。24年2月期の業績予想は、営業収益が前期比3.2%増の4532億円、最終利益が同1.6%増の134億5000万円を見込む。今期の年間配当は同5円増配の95円を予定する。これらを好感した買いが入ったようだ。自社株の取得期間は4月12日から9月30日とする。今期は「コーナンPRO」などPRO業態を中心に出店を加速するほか、プライベートブランド(PB)商品の供給先の拡大などに努める。今期の業績予想には、3月に発表したホームインプルーブメントひろせの子会社化に関する数値は含んでいないという。23年2月期の連結決算は、営業収益が4390億2400万円、最終利益が132億3500万円だった。収益認識に関する会計基準の適用により、前の期と比べた増減率の記載はない。

■物語コーポレーション <3097>  2,878円  +68 円 (+2.4%)  11:30現在
 物語コーポレーション<3097>が4日続伸し年初来高値を更新している。11日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比20.0%増となり、16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力の焼肉部門が同15.0%増となったことが牽引した。また、ラーメン部門、お好み焼部門、ゆず庵部門、専門店部門の全てで2割を超える増収となったことも寄与した。

■BASE <4477>  281円  +6 円 (+2.2%)  11:30現在
 BASE<4477>が3日続伸している。11日の取引終了後、BNPL(後払い決済)事業に参入したと発表したことが好感されている。「BASE」を利用するショップを対象に、4月11日から自社開発したD2C向け後払い決済「あと払い(Pay ID)」の提供を開始した。「あと払い(Pay ID)」は、D2Cのブランドなどがネットショップを作成できるストアフロント型のECサービスにおいて、利用客が商品を購入する際に、ID決済ログインから支払いまで自社サービス内においてワンストップで提供する、国内初のスキームを構築したことが特徴としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,192円  +90 円 (+1.8%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が朝方に一時4%を超す上昇となった。同社の孫正義会長兼社長が、傘下の英半導体設計会社のアームの上場について、今週中に米ナスダックと合意すると一部で報じられた。IPO(新規株式公開)に伴う資金調達を受けた財務体質の改善効果を見込んだ買いが入ったとみられている。アームを巡っては米国での単独上場を目指しており、IPOにより少なくとも80億ドルの調達を目指す見通しだと、3月の段階で報じられていた。

■三菱重工業 <7011>  5,185円  +79 円 (+1.6%)  11:30現在
 三菱重工業<7011>が4連騰。防衛省が11日、2022年12月策定の防衛力整備計画に基づくスタンド・オフ防衛能力に関する事業に関し、同社との契約成立を発表した。三菱重に対する中期的な業績へのポジティブなインパクトが意識され、買いを集めたようだ。今回の契約は、反撃能力として日本を攻撃しようとする相手の射程圏外から攻撃できるスタンド・オフ・ミサイルの開発や量産に関するもの。このうち「12式地対艦誘導弾能力向上型(地発型)」と離島防衛用の「高速滑空弾」に関しては、23年度より量産に着手し、納入は26年度及び27年度となる見込み。12式地対艦誘導弾能力向上型(地発型・艦発型・空発型)と潜水艦発射型誘導弾の開発も進める。

■Jフロント <3086>  1,350円  +12 円 (+0.9%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が年初来高値を更新した。11日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。売上収益は前期比14.8%増の4130億円、最終利益は同79.1%増の255億円を見込む。年間配当は同2円増配の33円を予定しており、これらを好感した買いが集まったようだ。百貨店事業では富裕層による消費が好調に推移すると見込むほか、インバウンド消費も回復すると想定。SC事業では基幹店改装効果も表れるとみる。

■マツキヨココ <3088>  7,160円  +60 円 (+0.9%)  11:30現在
 マツキヨココカラ&カンパニー<3088>が3日続伸。日足三陽連を形成し一時160円高の7260円まで買われ新値街道を走っている。インバウンドによる恩恵が国内の小売業界に広がっているが、ドラッグストアも訪日外国人による特需が波及しやすいセクターだ。同社はマツモトキヨシとココカラの経営統合より、同業界でウエルシアホールディングス<3141>に次ぐ売上高規模を誇る。郊外型店舗が多いことで、インバウンド効果が限定的という見方もあるが、強みを持つ医薬品販売で売り上げを伸ばし、今後はリオープンに伴う化粧品需要の回復が収益に追い風となる。化粧品は政府誘導によるマスクを外す動きもポジティブ材料となる。ここ機関投資家と見られる実需買いが観測され、25日移動平均線をサポートラインに上値指向が強い。

■イオンモール <8905>  1,763円  +3 円 (+0.2%)  11:30現在
 イオンモール<8905>はしっかり。11日の取引終了後に発表した24年2月期の連結業績予想で、売上高4470億円(前期比12.2%増)、営業利益585億円(同33.0%増)、純利益270億円(同2.1倍)と大幅増益を見込むことが好感されている。今期は、中国で1モール、カンボジアで物流センター1施設の新規オープンを計画するほか、既存モールでは専門店の入れ替えによるリニューアルや増床、オペレーションレベルの向上に向けた取り組みを強化。一方で、国内では4物件のオープンを計画するほか、既存モールの増床及びリニューアルを積極的に推進し業績向上を狙う。23年2月期決算は、売上高3982億4400万円(前の期比25.7%増)、営業利益439億7900万円(同15.0%増)、純利益129億9400万円(同32.6%減)だった。

■ローツェ <6323>  9,760円  -1,490 円 (-13.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 ローツェ<6323>は急落。11日の取引終了後に24年2月期業績予想を発表し、売上高を前期比6.9%減の880億2600万円、営業利益を同18.2%減の216億1900万円とした。前期から一転減収減益の見通しとなっており、これを嫌気した売りが出ている。配当予想は前期比据え置きの135円を見込む。同時に発表した23年2月期決算は、売上高が前の期比41.1%増の945億1800万円、営業利益が同67.1%増の264億1800万円だった。IoTや5G、自動車のEV化・自動運転化などに伴う需要拡大を背景に、半導体関連装置の受注が好調だった。

■シリコンスタジオ <3907>  1,737円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在
 シリコンスタジオ<3907>の物色人気加速。前日は好決算評価で300円高はストップ高となる1437円に買われ、一気に年初来高値を更新したが、きょうも買いの勢いは衰えず上値追い態勢に弾みがついている。11日取引終了後、ディー・エヌ・エー<2432>が提供する電気自動車(EV)転換シミュレーター「FACTEV」の開発に協力したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。「FACTEV」はEV普及のボトルネックとなっていた「実用航続距離」に関して、車両データを取得せずに容易にシミュレーションを可能とするものであり、今後の需要獲得が見込まれる。

■グッピーズ <5127>  3,305円  +503 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 グッピーズ<5127>がストップ高の3305円水準でカイ気配となっている。11日の取引終了後、23年8月期の単独業績予想について、売上高を22億100万円から23億5500万円(前期比27.3%増)へ、営業利益を5億2000万円から6億300万円(同28.3%増)へ、純利益を3億6400万円から4億2000万円(同23.0%増)へ上方修正したことが好感されている。主力となる人材サービス事業の求人閲覧数が急増し、閲覧課金売り上げが好調に推移していることが寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(22年9月~23年2月)決算は、前期は第2四半期決算を開示していないため前年同期との比較はないものの、売上高12億700万円、営業利益4億5800万円、純利益3億800万円だった。

●ストップ高銘柄
 明治機械 <6334>  618円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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