【特集】10万円以下で買える、財務健全＆低PER 29社【スタンダード】編 ＜割安株特集＞

　少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。

　東証スタンダード上場企業では772銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から予想PER(株価収益率)が10倍未満の銘柄に絞り込んだ。

　下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額80億円以上、(3)株主資本比率が50％以上、(4)予想PERが10倍未満――を条件に投資妙味が高まる29社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PERは7日現在)

　7日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全＆低PER【プライム】編」も併せてご覧ください。

　　　　　　　　　　最低投資　株主資本　　予想
コード 銘柄名　　　　　 金額　　　比率　　 PER
<5658> 日亜鋼　　　　　29400　　　67.8　　 9.5
<5363> ＴＹＫ　　　　　31400　　　68.9　　 6.8
<1921> 巴　　　　　　　41400　　　71.8　　 7.1
<2114> フジ日本　　　　50500　　　75.9　　 8.2
<7315> ＩＪＴＴ　　　　51800　　　55.3　　 7.8

<9845> パーカー　　　　58500　　　60.0　　 7.0
<7551> ウェッズ　　　　64300　　　60.4　　 6.6
<5951> ダイニチ工業　　65700　　　84.8　　 9.7
<6489> 前沢工業　　　　65900　　　63.9　　 5.4
<5965> フジマック　　　67900　　　56.3　　 9.6

<6488> ヨシタケ　　　　68200　　　88.5　　 8.5
<9709> ＮＣＳ＆Ａ　　　69600　　　58.6　　 8.9
<3447> 信和　　　　　　71300　　　71.9　　 9.2
<5984> 兼房　　　　　　72400　　　80.7　　 8.8
<2344> 平安レイ　　　　73600　　　59.8　　 9.5

<5816> オーナンバ　　　76500　　　55.8　　 5.5
<4992> 北興化　　　　　79300　　　66.4　　 5.7
<7643> ダイイチ　　　　80800　　　65.1　　 9.8
<3377> バイク王　　　　83900　　　60.4　　 8.0
<9233> アジア航　　　　86000　　　55.5　　 8.4

<3355> クリヤマＨＤ　　86300　　　54.5　　 5.1
<1965> テクノ菱和　　　87800　　　66.6　　 9.7
<1770> 藤田エンジ　　　89500　　　63.7　　 6.5
<6670> ＭＣＪ　　　　　93300　　　63.8　　 9.0
<4712> ＫｅｙＨ　　　　94300　　　69.6　　 8.8

<9753> ＩＸナレッジ　　97200　　　59.9　　 9.4
<9368> キムラユニテ　　98100　　　58.8　　 8.7
<1828> 田辺工業　　　　98500　　　51.8　　 6.2
<3435> サンコテクノ　　98700　　　73.1　　 7.4

※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が％、PERは倍。
※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80％以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。

株探ニュース