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【市況】6日の株式相場見通し=続落か、米景気懸念でリスク回避の流れ継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 6日の東京株式市場は主力ハイテク株をはじめ広範囲に売りに押され、日経平均株価は続落する可能性が高そうだ。前日の米国株市場では景気の先行きに対する懸念が高まるなか、買い手控えムードが拭えない状況にあるが、ディフェンシブストックに買いが集まりNYダウは上昇して取引を終えた。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続落した。発表された3月のADP雇用リポートや3月の米ISM非製造業景況感指数が、いずれも市場コンセンサスを下回る低調な内容であったことから、リセッションに対する警戒感が重荷となっている。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続落と下落基調が続いた。東京市場では前日に日経平均株価が500円近い下落を示すなど波乱含みの地合いとなった。きょうは値ごろ感からの押し目買いも入りそうだが、あすに予定される3月の米雇用統計発表を控え積極的な買いは見込めず、総じて軟調な動きとなることが予想される。取引時間中は米株価指数先物や外国為替市場の動向に左右されることも考えられる。株式需給面では裁定買い残が積み上がっていることで、先物主導での裁定解消売りの影響も警戒されそうだ。

 5日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比80ドル34セント高の3万3482ドル72セントと反発。ナスダック総合株価指数は同129.465ポイント安の1万1996.862だった。

 日程面では、きょうは3月の輸入車販売動向、3月の車名別新車販売、3月の軽自動車販売、3月のオフィス空室率など。海外では、3月の財新中国非製造業PMI、インド中銀の政策金利発表、週間の米新規失業保険申請件数など。なお、フィリピン、タイ市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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