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【材料】オンクターナルが59%急落 キャッシュ・ランウェイ延長のため2種類の研究終了=米国株個別

 医薬品のオンクターナル・セラピューティクス<ONCT>が59%急落。資金調達の手段を拡大するために2種類の研究を終了すると発表した。「ジロベルタマブ」と「イブルチニブ」の併用による2種類の臨床試験を終了することによって、キャッシュ・ランウェイ(現金残存期間)が2025年まで延長されると述べた。

 これを受けて複数のアナリストが株式の投資判断を引き下げている。同社のブリートメイヤーCEOは「血液悪性腫瘍の患者に対するジロベルタマブとイブルチニブの併用療法の臨床開発を中止することは、極めて難しい決断だった」と述べた。

 「最近承認されたブルトンのチロシンキナーゼ阻害剤の採用により、ジロベルタマブとイブルチニブの開発継続は商業的に成り立たなくなった」とも語った。今後は、抵抗性悪性リンパ腫患者を対象とした「ONCT-808」と前立腺がんを対象とした「ONCT-534」に注力するとしている。

(NY時間10:39)
オンクターナル<ONCT> 0.32(-0.47 -59.25%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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