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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、資源関連が上昇も上値は重い (4月4日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28213.93
高値  28287.42(15:00)
安値  28139.12(09:02)
大引け 28287.42(前日比 +99.27 、 +0.35% )

売買高  11億6147万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆8866億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日続伸、買い優勢も上値重い展開に
 2.米株市場はハイテク軟調でナスダック指数が下落
 3.米ISM経済指標が低調で、米景気の先行きに懸念
 4.原油高受け資源関連が高い一方、鉄鋼株など安い
 5.値上がりと値下がり数はいずれも800台で拮抗

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比327ドル高と4日続伸した。原油先物相場が上昇で資源株を中心に買いが優勢となった。、

 東京市場では、朝方から買い優勢だったが、日経平均株価の上値は重かった。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はほぼ拮抗している。

 4日の東京市場は、リスク選好の地合いが継続した。前週末の欧州株市場が高安まちまちだったほか、米国株市場ではハイテク株は軟調な銘柄が目立つ一方、ディフェンシブストックが買われたことで全体相場が押し上げられ、NYダウは300ドルあまりの上昇をみせた。これを受けて東京市場でも主力銘柄を中心に幅広く買いが優勢となった。ただ、前日発表された米ISM製造業景況感指数が低調な内容で、米景気の先行きに懸念が広がったことで東京市場でも日経平均の上値は重く、2万8000円台前半で戻り売りに頭を押さえられる展開を強いられた。原油市況の高騰を受けて資源関連株や海運株には買いが入ったものの、鉄鋼株が弱く、小売り、金融、サービスといった内需関連株も総じて売られた。

 個別では日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が高く、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも上昇した。任天堂<7974>が商いを伴い高く、日立製作所<6501>も上値追い。NTT<9432>もしっかり。安永<7271>は値上がり率トップに買われ、ミツバ<7280>、加藤製作所<6390>なども値を飛ばした。市光工業<7244>、三菱化工機<6331>も急伸。大栄環境<9336>も活況高。
 半面、突出した売買代金をこなしているレーザーテック<6920>は売り買い交錯もやや軟調、キーエンス<6861>が冴えず、アドバンテスト<6857>も値を下げた。日本製鉄<5401>が売りに押され、第一三共<4568>も安い。ソシオネクスト<6526>が大きく下落した。ネクステージ<3186>、KeePer技研<6036>が急落、トビラシステムズ<4441>も大幅安。力の源ホールディングス<3561>、円谷フィールズホールディングス<2767>の下げも目立つ。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、東エレク <8035>、任天堂 <7974>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ファナック <6954>、第一三共 <4568>、信越化 <4063>、セブン&アイ <3382>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約38円。

 東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)その他製品、(3)鉱業、(4)電気・ガス業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)空運業、(3)サービス業、(4)小売業、(5)その他金融業。

■個別材料株

△住石HD <1514> [東証S]
 前期最終益の上振れと井村氏の保有割合上昇を材料視。
△霞ヶ関C <3498> [東証G]
 23年8月期上半期の営業利益3.1倍。
△アステラス <4503> [東証P]
 尿路上皮がんの併用療法でFDAの迅速承認取得。
△ガーラ <4777> [東証S]
 子会社がスマホアプリ「ポールキャッシュ」の提供開始。
△フュージック <5256> [東証G]
 好業績見通しやテーマ性を評価。
△ジャパンエン <6016> [東証S]
 「UEエンジンが世界シェア10%突破見通し」との報道。
△インスペック <6656> [東証S]
 大型受注の獲得を発表。
△安永 <7271> [東証P]
 リチウムイオン電池の長寿命化に関する新技術を開発。
△象印 <7965> [東証P]
 第1四半期営業益11%減ながら通期計画進捗率90%超。
△大栄環境 <9336> [東証P]
 SMBC日興証券が新規にカバレッジ開始。

▼ネクステージ <3186> [東証P]
 12~2月期営業減益がネガティブサプライズに。
▼KeePer <6036> [東証P]
 3月既存店売上高は増収基調継続も伸び鈍化。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)安永 <7271>、(2)ミツバ <7280>、(3)加藤製 <6390>、(4)市光工 <7244>、(5)化工機 <6331>、(6)ギークス <7060>、(7)ヨロズ <7294>、(8)象印 <7965>、(9)ユナイテド海 <9110>、(10)任天堂 <7974>。
 値下がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186>、(2)KeePer <6036>、(3)トビラシステ <4441>、(4)ダイコク電 <6430>、(5)インソース <6200>、(6)デクセリ <4980>、(7)ソシオネクス <6526>、(8)力の源HD <3561>、(9)円谷フィHD <2767>、(10)リブセンス <6054>。

【大引け】

 日経平均は前日比99.27円(0.35%)高の2万8287.42円。TOPIXは前日比5.08(0.25%)高の2022.76。出来高は概算で11億6147万株。東証プライムの値上がり銘柄数は889、値下がり銘柄数は853となった。東証マザーズ指数は753.91ポイント(8.87ポイント安)。

[2023年4月4日]


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