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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):コメリ、三菱重、東エレク

コメリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■コメリ <8218>  2,797円  +21 円 (+0.8%)  本日終値
 コメリ<8218>はしっかり。3日の取引終了後に発表した3月度の月次状況で、既存店売上高が前年同月比1.3%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。マルチなどの農業資材や肥料、農薬、園芸用土、散水用品など園芸・農業用品、洗車用品、自転車などの販売が好調に推移したほか、プロ向けの消耗品やリフォームの受け付けも引き続き堅調だった。なお、全店売上高は同1.9%増だった。

■三菱重工業 <7011>  5,062円  +37 円 (+0.7%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が値刻みこそ小幅ながら一貫した上昇波を形成しきょうで10連騰と気を吐いている。同社は3月7日に5186円の年初来高値を形成したが、皮肉にも同日に同社がJAXAと共同開発した「H3」ロケットが打ち上げ失敗に終わったことを契機に株価は軟化。3月10日を境に三空叩き込み(マドを3つ開けての急落)で大きく水準を切り下げ、3月16日には4439円の年初来安値をつけた。しかし、その後は異彩を放つ戻り足をみせている。日本を代表する総合重機メーカーで、防衛省との取引額で群を抜いており、直近では“リアル防衛関連”として機関投資家とみられる大口の買いも観測される。

■東京エレクトロン <8035>  15,805円  +95 円 (+0.6%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など売り買い交錯、半導体製造装置関連の主力銘柄は強弱観対立も底堅さを発揮している。前日の米国株市場では10年債利回りが一段と下落し終値ベースで3.41%台まで水準を切り下げたが、ハイテク系グロース株は売りに押される銘柄が多く、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日ぶりに反落した。東京市場でも足もとは米株市場の地合いに追随する形で同関連株は買い手控えムードが強い。一方、下値抵抗力も発揮している。半導体製造装置の主力どころでは、これまで相対的に強さを発揮していたのがアドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>などで、25日移動平均線をサポートラインに上昇基調を維持できるか目先の値運びが注目される。

■ネクステージ <3186>  2,544円  -246 円 (-8.8%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ネクステージ<3186>は急反落。3日の取引終了後に発表した23年11月期第1四半期(22年12月~23年2月)の決算は、営業利益が前年同期比59.6%減の17億6900万円で着地した。通期で大幅な増益を見込んでいるだけに、これがネガティブサプライズとなる形で売りが出たようだ。新車登録台数の回復に伴う中古車相場の下落により、台当たり利益が減少したことが響いた。売上高は同44.7%増の1179億3700万円と増収を確保した。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。

■KeePer技研 <6036>  4,665円  -435 円 (-8.5%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 KeePer技研<6036>が大幅反落。3日の取引終了後に発表したキーパーラボ運営事業の3月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比15.0%増となった。増収基調は続いているものの、伸び率は2月の同27.1%増から鈍化しており、これが嫌気されたようだ。なお、キーパー製品など関連事業の売上高は同8.5%増だった。

■しまむら <8227>  12,880円  -750 円 (-5.5%)  本日終値
 しまむら<8227>が3日ぶりに急反落した。3日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。今期の営業利益は前期比2.4%増の545億7100万円の見通し。前期に続き過去最高益を更新する計画となったが、市場のコンセンサスを下回る水準となった。株価は前日に年初来高値を更新していたこともあって、利益確定売りを促す要因となったようだ。売上高は同3.1%増の6350億8800万円を見込む。年間配当は同10円増配の270円を予定。しまむら事業では16店舗の開店と14店舗の閉店を計画する。商品力と販売力の強化により既存店売上高を伸長する方針。一方、人件費や光熱費の増加、既存店の修繕費用などを業績予想に織り込んだ。

■平和堂 <8276>  1,968円  -95 円 (-4.6%)  本日終値
 平和堂<8276>は後場に急落した。この日、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。営業収益は前期比1.0%増の4200億円と増収を計画するものの、最終利益は同38.8%減の46億円を見込む。大幅減益の予想を示したことを嫌気した売りが膨らんだようだ。今期は生産性の改善と販売力の強化に取り組む一方、積極的な改装により活性化を図る方針。年間配当は前期と横ばいの42円を予定する。

■あさひ <3333>  1,328円  -26 円 (-1.9%)  本日終値
 あさひ<3333>が冴えない。3日の取引終了後、23年2月期の単体決算の開示にあわせ、株主優待制度の廃止を発表し、嫌気されたようだ。今後は配当金による株主還元に集約するという。同時に24年2月期の単体業績と配当予想を公表した。売上高は前期比7.1%増の800億円、最終利益は同1.0%増の34億円を見込む。今期から中間と期末の年2回の配当(従来は年1回)に変更。年間配当は同17円増配の45円を予定する。新規出店数は15店舗とする計画。電動アシスト自転車の販売増などを見込む一方、デジタル・IT関連の設備投資が増加するとしている。26年2月期には売上高850億円、営業利益68億円とする目標を掲げる。

■楽天グループ <4755>  619円  -10 円 (-1.6%)  本日終値
 楽天グループ<4755>は軟調。三木谷浩史会長兼社長に関する一部週刊誌報道を嫌気した売りが出た。同社はこの日、週刊誌報道について、「反社会勢力とのつながりや、あたかも違法薬物の購入・使用をした、もしくはその疑いがあるかのような記事が掲載されたが、そのような事実は一切ない」とするコメントを発表。「当該記事を掲載した出版社、週刊誌の編集長、いかにも真実であるかのような記事を執筆した記者に対し、法的措置を含め厳重な対応を取る」とした。

■スタジオアリス <2305>  2,150円  -15 円 (-0.7%)  本日終値
 スタジオアリス<2305>は反落。3日の取引終了後、集計中の23年2月期連結業績について、売上高が450億円から385億6400万円(前の期比5.2%減)へ、営業利益が66億円から40億1700万円(同33.2%減)へ、純利益が37億5000万円から22億5700万円(同37.5%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、嫌気された。新型コロナウイルス感染第7波において10歳以下の子どもの感染者数が増加したことにより、撮影件数が伸び悩んだことが要因としている。

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