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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):インスペック、安永、住石HD

インスペック <日足> 「株探」多機能チャートより
■進和 <7607>  2,158円  -13 円 (-0.6%)  本日終値
 進和<7607>は反落。3日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(22年9月~23年2月)連結業績について、売上高が381億7900万円から415億1400万円(前年同期比11.7%増)へ、営業利益が24億2000万円から33億6500万円(同16.7%増)へ、純利益が17億800万円から22億9100万円(同13.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、株価は3月下旬から上昇基調にあったことから、利益確定売りが出たようだ。中国日系自動車メーカー向け溶接設備や半導体・エレクトロニクスデバイスメーカー向け超精密塗布装置(自社開発品)の大口案件が順調に売り上げ計上されたことが牽引した。また、米国や東南アジアの海外子会社の業績が好調に推移したことも寄与した。

■インスペック <6656>  1,365円  +300 円 (+28.2%) ストップ高   本日終値
 インスペック<6656>がストップ高。3日の取引終了後、高性能フラットベッド型検査装置及びロールtoロール型検査装置の大型受注を獲得したと発表したことが好感された。今回の受注では、同社の主力製品であるフラットベッド型検査装置をベースにした高性能半導体パッケージ基板用AI機能付両面(表・裏)全自動検査装置と、ロールtoロール型検査装置を各複数台受注した。受注総額は9億円を超えるとしており、24年4月期以降の納入を予定している。なお、23年4月期業績への影響はないとしている。

■安永 <7271>  1,159円  +154 円 (+15.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 安永<7271>が急騰。3日の取引終了後、リチウムイオン電池の集電箔への特殊加工を独自に開発し、電池寿命を同社従来品比で12倍以上に向上させることに成功したと発表したことが好感された。同社では現在、日本・韓国・中国の電池メーカーや自動車メーカーなどに試作品を供給し高い評価を得ているとしており、更なる研究開発を進めるとしている。

■住石ホールディングス <1514>  348円  +39 円 (+12.6%)  本日終値
 住石ホールディングス<1514>が急騰。3日の取引終了後、23年3月期の連結最終利益が、これまでの計画の22億8000万円から35億円(前の期比54.3%増)に上振れする見込みとなったと発表した。また、財務省に提出された変更報告書によると、著名投資家の井村俊哉氏の保有割合が12.71%から13.22%に上昇したことが明らかとなっており、これらを材料視した買いが集まったようだ。豪州ワンボ社からの受取配当金の影響などが寄与する。一方、売上高は計画の420億円に対し、417億円(同3.4倍)と下振れて着地したようだとしている。同社は3月31日、豪州の出資先炭鉱からの配当金として、3400万豪ドル(約30億3000万円)を受領したと発表。連結業績への影響については集計中としていたが、今回集計作業が完了したという。井村氏が提出した変更報告書によると、保有目的は純投資。報告義務発生日は3月27日となっている。

■ジャパンエン <6016>  1,439円  +154 円 (+12.0%) 一時ストップ高   本日終値
 ジャパンエンジンコーポレーション<6016>が急騰。4日付の日刊工業新聞で「舶用低速エンジン唯一の国産ブランド『UEエンジン』が2023年度にも生産台数(2ストローク)ベースで世界シェア10%を突破する見通しだ」と伝えており、この報道を手掛かりに買われた。記事によると、中国のライセンシーの受注が急拡大しており、24年度には生産台数が22年度比2倍超に膨らむ見込み。世界シェア10%突破は三菱重工業<7011>として同エンジンの生産を始めた1955年以来初という。

■加藤製作所 <6390>  1,152円  +94 円 (+8.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 加藤製作所<6390>が5日続伸と上げ足を強めているほか、エフテック<7212>、三協立山<5932>、丸運<9067>、アーレスティ<5852>、GMB<7214>などPBRが超割安圏に放置されている銘柄群に買いが向かった。いずれもPBRは0.2倍台であり、会社解散価値の4分の1程度まで大きく売り込まれている銘柄として水準訂正に向けた思惑が株価を後押ししている。東証では恒常的にPBR1倍を下回った水準にある企業について改善策を要請している状況にあり、これらの銘柄群が中期的な経営戦略強化や株主還元などに取り組むことへの思惑が投資資金を誘導している。

■セキド <9878>  655円  +24 円 (+3.8%)  本日終値
 セキド<9878>は続伸。3日の取引終了後、3月度(2月21日~3月20日)売上高の速報値を発表。全社ベースで前年同月比120%と2カ月ぶりに前年実績を上回っており、これが好感された。コスメティック事業でのオンライン販売の拡大や新商品の好調が寄与。セレクトショップ「GINZA LoveLove」については、前年のリユース買い取り特需の影響で実店舗の既存店売上高は同92%。また、ネット通販も同91%と減少した。

■ガーラ <4777>  436円  +13 円 (+3.1%)  本日終値
 ガーラ<4777>が大幅高。同社は3日、子会社のGala Mix(韓国ソウル市)が自社で開発したスマートフォンアプリ「Poll Cash(ポールキャッシュ)」の提供を開始したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。ポールキャッシュは有料アンケートアプリで、アンケートに答えてコインを稼いでギフトカードに交換できるもの。サービス提供地域は北米、西ヨーロッパ、シンガポール、オーストラリアなど19カ国で、来期は更に増える予定だとしている。

■リンカーズ <5131>  306円  +8 円 (+2.7%)  本日終値
 リンカーズ<5131>が反発。3日の取引終了後、金融機関向けビジネスマッチングシステム「Linkers for BANK」をしののめ信用金庫(群馬県富岡市)へ提供開始したと発表しており、好材料視された。同システムは、金融機関向けに「成約率向上に特化」したビジネスマッチングシステムで、23年2月時点で全国30の地域金融機関で稼働中。18年3月のサービス開始以降、全導入金融機関において累計で約13万2400件の商談と3万9700件を超える成約を創出するなど、金融機関による地域活性化に貢献しているという。

■フュートレック <2468>  258円  +5 円 (+2.0%)  本日終値
 フュートレック<2468>が3日ぶりに反発。3日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が13億7000万円から16億円(前の期比0.6%増)へ、営業損益が2億8500万円の赤字から2億7000万円の赤字(前の期1億2200万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。音声認識事業における売上高が計画を上回ったという。なお、デジタルマーケティング事業において減損損失3億5700万円を特別損失として計上したことから、最終損益は3億1000万円の赤字から6億8000万円の赤字(同1億3300万円の黒字)へ下振れたとしている。

●ストップ高銘柄
 イメージ・マジック <7793>  1,449円  +300 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値
 サイフューズ <4892>  1,540円  +300 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 櫻護謨 <5189>  5,270円  -1,000 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値
 アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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