日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
3日の東京株式市場は主力株をはじめ幅広く買い優勢の展開となり、日経平均株価は続伸しそうだ。前週末の欧州株市場がほぼ全面高に買われたほか、米国株市場でもNYダウが400ドルを超える上昇となるなど主要株価指数が大幅高に買われたことから、東京市場でもセンチメントが強気に傾きやすい。欧州株市場ではユーロ圏の物価指標がインフレ鈍化を示唆する内容であったことから投資家の不安心理が後退した。米国株市場でも発表された2月のPCEデフレーターの伸び鈍化が顕著となっており、これが好感される形となっている。米長短期金利は揃って低下し、10年債利回りは終値ベースで3.5%台を下回った。これを受け、東京市場でも広範囲にリスクを取る動きが見込まれる。日経平均は前週末にフシ目の2万8000円台に乗せて取引を終えているが、きょうは一段の上値指向となることが想定される。名実ともに新年度入りとなり、外国人投資家をはじめ機関投資家の新規組み入れに伴う買い需要が下値を押し上げそうだ。
31日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比415ドル12セント高の3万3274ドル15セントと大幅高で3日続伸。ナスダック総合株価指数は同208.436ポイント高の1万2221.907だった。
日程面では、きょうは3月の日銀短観、3月の新車・軽自動車販売台数など。海外では2月の豪住宅建設許可件数、3月の財新中国製造業PMI、3月の米ISM製造業景況感指数、2月の米建設支出など。
出所:
MINKABU PRESS