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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):カドカワ、松屋、WOWOW

カドカワ <日足> 「株探」多機能チャートより
■KADOKAWA <9468>  2,818円  +90 円 (+3.3%)  本日終値
 KADOKAWA<9468>が反発。同社は30日取引終了後、ところざわサクラタウンの「EJアニメホテル」及び成田国際空港の「成田アニメデッキ」の運営事業から撤退すると発表しており、これが評価されているようだ。撤退理由は、開業以来集客に苦戦するなか、知的財産(IP)を活用した客室の稼働率が当初の期待通りに進捗しなかったこと、及び今後、費用の最適化を含めた更なる採算改善計画を実行したとしても、将来にわたる収益確保は困難であることを挙げている。

■松屋 <8237>  1,103円  +27 円 (+2.5%)  本日終値
 松屋<8237>は3日続伸。30日の取引終了後、従来未定としていた23年2月期配当予想について、2円50銭を実施すると発表した。20年2月期以来、3期ぶりに復配する見通しを示したことが好感されている。期末に一括配当する。業績が回復するとともに財務状況も改善しているため。同社は、新型コロナウイルス感染拡大で業績に甚大な影響があったなか、中期経営計画に基づく各施策を着実に実行して収益力、財務状況の改善に努めてきた経緯がある。

■WOWOW <4839>  1,253円  +30 円 (+2.5%)  本日終値
 WOWOW<4839>が反発。午後1時30分ごろ、既存事業の強化や新規事業創出などを目的に上場企業や国内外のベンチャー企業、ベンチャーファンドなどを対象とした投資を開始すると発表しており、これが材料視された。第1弾として、動画ソリューション事業を手掛けるPLAY(東京都渋谷区)と資本・業務提携する。また、投資ファンドDIMENSION(東京都港区)が組成したファンド「DIMENSION2号投資事業有限責任組合」と出資契約を締結したこともあわせて明らかにした。

■トヨタ自動車 <7203>  1,880円  +38 円 (+2.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>といった自動車株が高い。足もとで円安が進行しており、自動車株の業績へのプラス要因になることへの期待が出ている。金融システム不安の台頭もあり今月中旬以降、一時1ドル=129円台まで円高が進む場面もあったが、この日は133円台まで円安が進んでいる。トヨタは23年3月期の想定為替レートを1ドル=134円としている。

■デンソー <6902>  7,443円  +136 円 (+1.9%)  本日終値
 デンソー<6902>が反発。この日、同社初となるSiC(シリコンカーバイド)パワー半導体を用いたインバーターを開発したと発表したことが好感された。今回搭載されているSiCパワー半導体は、シリコン(Si)と炭素(C)で構成され、電力損失を大幅に低減する材料で作られている。電気自動車(BEV)の動力源となるモーターを駆動・制御する役割を持つインバーターの駆動素子にSiCパワー半導体を採用することで、従来のSiパワー半導体を用いたインバーターと比べ、特定の走行条件で電力損失を半減以下にしており、BEVの電費向上や航続距離の延伸に貢献するという。なお、同製品はBluE Nexus(愛知県安城市)の電動駆動モジュール「eAxle」に組み込まれ、30日発売の「LEXUS」初のBEV専用モデルである新型「RZ」に搭載されるという。

■新電元工業 <6844>  3,345円  +55 円 (+1.7%)  本日終値
 新電元工業<6844>が反発。30日の取引終了後、持ち分法適用関連会社であるインドのナピノ・オート・アンド・エレクトロニクス社について、持ち分全株式を譲渡すると発表。これに伴い、24年3月期業績において売却益約18億円を特別利益として計上するとしたことが好感された。なお、23年3月期業績への影響はないという。

■ファナック <6954>  4,760円  +70 円 (+1.5%)  本日終値
 ファナック<6954>が高い。30日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を625万株(発行済み株数の0.66%)、または250億円としており、取得期間は23年4月1日から24年3月31日まで。同社は22年3月24日に500億円を上限とする自社株買いを発表したが、上限には至らなかったことから、未取得分である250億円について引き続き自社株買いを進めるために、改めて自社株買いを決議したとしている。

■スギホールディングス <7649>  5,690円  +70 円 (+1.3%)  本日終値
 スギホールディングス<7649>が反発。30日の取引終了後、全国に850店舗以上の調剤薬局を展開するさくら薬局(東京都千代田区)グループと業務提携すると発表しており、好材料視された。自社開発の調剤システム「SPITS」の導入による利便性の向上や、調剤過誤防止のためのシステム、処方鑑査システムの導入などを積極的に進めるさくら薬局グループと提携することで、互いのビジネスモデルや経営ノウハウの共有などを通して、医療・ヘルスケア領域における店舗・専門人財・情報ネットワークを構築するのが狙いとしている。

■コマツ <6301>  3,277円  +31 円 (+1.0%)  本日終値
 コマツ<6301>や日立建機<6305>が高い。日本時間の午前10時30分に中国国家統計局が発表した3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.9と3カ月連続で好不況の境目である50を上回った。2月からは0.7ポイント低下したが、市場予想(51.5程度)は上回った。

■久光製薬 <4530>  3,780円  +35 円 (+0.9%)  本日終値
 久光製薬<4530>が反発。30日の取引終了後、集計中の23年2月期連結業績について、売上高が1230億円から1283億円(前の期比6.7%増)へ、営業利益が111億円から115億円(同23.2%増)へ、純利益が97億円から120億円(同24.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。国内市場の売り上げは見通しを下回るものの、海外市場では「サロンパス」を中心に一般用医薬品事業の売り上げが伸長したほか、円安の影響なども寄与した。

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