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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):元旦、ナノキャリア、豊田合など

大光 <日足> 「株探」多機能チャートより

大光<3160>:590円(-16円)
大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は4.4億円で前年同期比5.7億円の損益改善となっている。主力の外商事業における赤字幅の縮小が大幅増益の主因に。ただ、上半期までで営業損益の前年同期比改善幅は3.7億円に達していたこと、2月28日には通期予想を従来の3.6億円から6.1億円に上方修正していることなどで、当面の材料出尽くし感につながっているようだ。


元旦<5935>:16190円(+3000円)
ストップ高。前日に配当予想の上方修正を発表している。23年3月期配当金を従来計画の75円から150円にまで引き上げ、前期比でも75円の増配となる。現在の業績動向などを総合的に勘案し、さらなる株主還元の充実を図ることを引き上げの背景としている。利回り妙味が高まる水準ではないものの、足元で強まってきていた短期資金の値幅取りの動きが一段と活発化する状況に。


豊田合<7282>:2257円(+83円)
大幅続伸。ブラジルでエアバッグなどの生産を強化すると発表している。約14億円を投資、建屋を拡張して生産設備を導入し、24年12月に稼働を開始する予定のようだ。経済成長が続く南米におけるトヨタの需要増に対応していくもよう。エアバッグのほか、車のハンドルの生産も増やすとされている。本日は自動車株が全般買い優勢となっていることも支援に。


みずほ<8411>:1904.5円(+62円)
大幅反発。米国市場では金融関連株が上昇しており、この流れが東京市場にも波及する形となっている。米国では、ファースト・シチズンが経営破綻したSVBのローンや預金買収で合意したと報じられ、金融不安が緩和する展開になった。また、大手行への預金シフトの動きが鈍化していると伝わったこと、金融当局が緊急融資の増枠を検討と報じられたことなども支援材料とされたようだ。


INPEX<1605>:1382円(+38円)
大幅反発。原油相場の上昇が材料視されている。前日のNY原油先物市場において、WTI先物5月限は前日比3.55ドル高の72.81ドルとなり、5.1%の大幅上昇となっている。イラクのクルド人自治区からの原油輸出が一部停止され、需給がひっ迫するとの思惑が強まったほか、金融不安の後退なども相場を押し上げている。同社石油資源のほか、石油大手各社なども買い先行となっている。


セレンディップ<7318>:1020円 カ -
ストップ高買い気配。子会社の天竜精機(長野県駒ヶ根市)がフッ素フィルムを用いたアンテナ一体型高周波伝送路を世界で初めて開発したと発表している。近畿大学工学部と連携した試験運用を通じ、5G対応端末への適応を確認した。今後、6Gなどの高周波帯にも対応した伝送路を開発し、車載ネットワークサービス用高周波信号線の置換やサーバー用伝送路の置換・開発を進めるとしている。


エコモット<3987>:638円 カ -
ストップ高買い気配。積水樹脂<4212>と資本・業務提携契約を締結すると発表している。IoTプロダクト・ソリューションを共同開発するほか、コンストラクションソリューション事業での販路拡大、道路・都市環境のデータを取得するなどクラウドシステムを活用したサービスの提供、新製品の開発などで協力する。積水樹脂はエコモット株26万0100株(発行済み株式総数の5.02%)を取得する。


ナノキャリア<4571>:238円(-11円)
5日ぶり反落。抗菌耳科用製剤「コムレクス耳科用液1.5%」が「外耳炎、中耳炎」を適応として国内製造販売承認を取得したと発表している。耳鼻咽喉科領域のスペシャリティファーマであるセオリアファーマ(東京都中央区)と共同で開発した。抗菌耳科用製剤としては四半世紀ぶりに開発された新薬という。薬価取得後、23年度上半期の販売開始を見込んでいるとしている。
《ST》

 提供:フィスコ

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