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【市況】28日の株式相場見通し=続伸、欧米株高受け不安心理後退

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 28日の東京株式市場は主力株中心に買いが先行する形となり、日経平均株価は続伸しそうだ。前日の欧州株市場では、ドイツ銀行<DB>の反発を受けて投資家の不安心理が後退し、ほぼ全面高に買われたほか、米国株市場では金融株や景気敏感株に投資資金が流入しNYダウは上値追い基調を強めた。米国では破綻したシリコンバレーバンク(SVB)の引受先が決まったことで安心感が広がり、銀行セクターへの買い戻しが進んだ。ただ、米10年債利回りの上昇を受け、ハイテク系グロース株には戻り売りが優勢となる銘柄が多くナスダック総合株価指数は3日ぶりに安く引けている。東京市場では欧米の金融株高を背景に銀行セクターなどに空売り筋のショートカバーが入り、全体相場を押し上げる展開が予想される。また、米国ではグロース株が軟調だったが、東京市場では外国為替市場でドル高・円安が進んでいることがハイテクセクター中心に追い風材料となりやすい。配当権利取り狙いの駆け込み買いも浮揚力を与える背景となる。ただ、日経平均2万7000円台後半では戻り売り圧力が強く上げ幅は限られそうだ。

 27日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比194ドル55セント高の3万2432ドル08セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同55.124ポイント安の1万1768.836だった。

 日程面では、きょうは2月の豪小売売上高、1月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、3月の米消費者信頼感指数など。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2023年03月28日 08時14分

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