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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 日経225先物は2万7000円固めのなか、ややロング優位とみておきたい


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 27110 -10 (-0.03%)
TOPIX先物 1927.5 -3.5 (-0.18%)
シカゴ日経平均先物 27025 -95
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 23日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦準備理事会(FRB)が22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り0.25%の利上げを決めた一方で、2023年末の政策金利見通しを5.1%(中央値)と前回(昨年12月)の予想から変えなかったため、利上げ停止が近いとの観測が強まった。長期金利の低下を受けてハイテク主導で買われるなか、NYダウの上げ幅は500ドルに迫る場面も見られた。その後、イエレン米財務長官の下院小委員会での証言を控え、一時下げに転じたものの、イエレン氏が「銀行預金の安全を確保するため、さらなる措置を講じる用意がある」と再表明したことで終盤にかけて買い戻された。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、メディア、ソフトウエア・サービスが上昇した一方で、エネルギー、銀行、ヘルスケア機器・サービスが下落。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比95円安の2万7025円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比40円高の2万7160円で始まり、米国市場の取引開始後に2万7370円まで買われた。ただし、その後軟化し下落に転じると、一時2万6930円まで売られる場面もあった。売り一巡後は終盤にかけて買い戻され、2万7110円と小幅な下げでナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。ナイトセッションで25日移動平均線を捉える場面も見られたが、前日同様、同線に上値を抑えられる格好から下げに転じた。ただし、75日、200日線が支持線として機能したほか、2万7000円を上回って終えており、2万7000円水準での底堅さは意識されそうだ。

 米国では金融株が総じて下げているため不安定な状況ではあるが、ハイテク株への物色が目立つなか、東京市場でも同様の動きを見せる可能性があろう。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が指数を下支えすることになりそうだ。相対的に日経平均型優位の展開が想定され、2万7000円を挟んだ不安定な相場のなかで、NTロングによるスプレッド狙いに向かわせよう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.04倍だった。75日線を支持線としたトレンドのなかで同線を上放れてきており、目先的には200日線が位置する14.12倍辺りがターゲットになりそうだ。また、週足ベースでは14.01倍辺りで推移する26週線を支持線に変えてきており、52週線が位置する14.13倍が意識されやすい。そのため、NT倍率が低下する局面では、その後の反転を想定したNTロングが入りやすいと考えられる。

 VIX指数は22.61に上昇した。20.00~25.00辺りでの荒い値動きであり、積極的にポジションを傾けてくる動きには向かいづらい。週末要因もあってスキャルピング中心のトレードになりそうだが、日経225先物は2万7000円を固める動きのなか、ややロング優位とみておきたい。


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