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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万7000円処では強弱感が対立も、底固めから改めて25日線を意識したスタンスに


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 27010 -220 (-0.80%)
TOPIX先物 1923.0 -16.0 (-0.82%)
シカゴ日経平均先物 26980 -250
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 22日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り0.25%の利上げを決めた。政策声明では近く利上げを終了する可能性を示唆するハト派姿勢を受けて、NYダウは一時200ドルほど上昇する場面も見られた。その後、パウエル議長が記者会見で「委員らは年内の利下げを基本シナリオとしていない」と述べたほか、イエレン米財務長官は上院小委員会の公聴会で「預金の全面的な保険や保証について、私は検討したり議論したりしていない」と言及したことをきっかけに金融株を中心に売られ、下落に転じた。S&P500業種別指数は家庭用品・パーソナル用品のみが上昇した一方で、銀行、不動産、耐久消費財・アパレル、自動車・同部品が3%を超える下落となった。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比250円安の2万6980円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比30円安の2万7200円で始まり、開始直後に付けた2万7160円を安値に切り返し、2万7350円まで買われた。米国市場の取引開始後に2万7220円まで軟化し、その後2万7360円まで買われる場面も見られたが、終盤にかけて下へのバイアスが強まると、一気に2万6950円まで売られた。売り一巡後は下げ渋る動きも見られたが、2万7010円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開になりそうだ。前日にはイエレン米財務長官の発言を受けて米国市場はショートカバーの動きを見せたが、この日の発言では売りが強まるなど、不安定な状況である。ただし、日経225先物は一時2万7360円まで買われ、25日移動平均線を捉える場面も見られた。同線に上値を抑えられる格好から支持線として意識されている75日、200日線まで調整しており、まずは売り一巡後の底堅さを見極めたい。

 75日、200日線は2万6930円水準で推移しているため、この辺りで底堅さがみられるようだと、押し目狙いのロングが入りやすいだろう。2万7000円辺りでは強弱感が対立しやすいものの、底固めから改めて25日線を意識したスタンスに向かわせよう。米国では金融システム不安が高まるなかで、いったん利上げを停止するといった見方もあったため、手仕舞い売りを誘った面はある。ただし、政策金利見通しでは、2023年末時点で5.1%(中央値)と前回の昨年12月の予想から変えなかったため、0.25%の利上げを年内にあと1回行うことで達成される。また、金融システム崩壊を防ぐための早期の対応も見られるなか、積極的にショートを仕掛けてくる動きは限られよう。

 VIX指数は22.26に上昇した。ただし、一時19.94と節目の20.00を下回る場面も見られており、リスク回避姿勢は強まらないだろう。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.04倍に上昇した。一時13.92倍まで低下する場面も見られたが、同水準に位置する75日線が支持線として機能している。本日は金融株の下落や円相場が1ドル=131円台前半で推移していることから輸出関連なども手掛けづらく、相対的に日経平均型優位の展開が見込まれる。200日線が14.12倍辺りに位置しているため、同線を意識したNTロングでのスプレッド狙いに向かわせよう。


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