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【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、欧米の金融不安が和らぎ買い優勢 (3月22日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27298.15
高値  27520.97(14:02)
安値  27267.26(09:02)
大引け 27466.61(前日比 +520.94 、 +1.93% )

売買高  12億5179万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆9372億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅反発、リスクオンで500円超の上昇
 2.欧米株市場が連日高、投資家のセンチメントが改善
 3.イエレン米財務長官の発言受け、金融不安が和らぐ
 4.先物主導で全体指数押し上げ、個別物色意欲も旺盛
 5.全体の93%の銘柄が上昇、売買代金も高水準続く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比316ドル高と続伸した。金融危機不安が緩和され金融株や景気敏感株などを中心に買いが優勢となった。

 東京市場ではリスクオン一色となり、日経平均株価は大幅反発。2万7000円台半ばまで水準を切り上げる展開となった。

 22日の東京市場は、週明け(前々日)とは打って変わりリスクを取る動きが一気に強まった。前日は休場だったが、その間に欧米株市場では連日全面高に買われる展開となったことから、投資家のセンチメントが改善した。イエレン米財務長官が、金融不安が高まった際に銀行の預金を保護する可能性に言及、これを受け前日の米国株市場では金融株への買い戻しが進み、NYダウは2日間合計で700ドル近い上昇を示した。東京市場でもこのリスクオンの流れを引き継ぐ格好となった。先物主導でショートカバーが入り、全体相場を押し上げる形となったが、個別株の物色意欲も旺盛だった。値上がり銘柄数は1700を超え、プライム市場全体の93%の銘柄が上昇する全面高商状となった。売買代金も2兆9000億円台と高水準が続いている。

 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が堅調、キーエンス<6861>や村田製作所<6981>なども上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも物色人気を集めた。JNSホールディングス<3627>がストップ高となり、エムアップホールディングス<3661>も大幅高に買われた。ワイエイシイホールディングス<6298>、サムコ<6387>などの上げ足も目立っている。
 半面、ゆうちょ銀行<7182>が冴えず、イビデン<4062>も軟調。味の素<2802>も小安い。新光電気工業<6967>が売られ、マクセル<6810>も大きく利食われた。富士通ゼネラル<6755>が大幅安。このほか、冨士ダイス<6167>やビジネス・ブレークスルー<2464>などここ大きく株価を上昇させていた銘柄に利益確定の売りが表面化している。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約164円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733>、HOYA <7741>、味の素 <2802>、菱地所 <8802>、キッコマン <2801>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約3円。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は空運業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)鉱業、(3)その他金融業、(4)保険業、(5)海運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)不動産業、(2)電気・ガス業、(3)精密機器、(4)水産・農林業、(5)陸運業。

■個別材料株

△JTP <2488> [東証S]
 AI関連の一角で業績も大幅増益路線をまい進。
△パレモ・HD <2778> [東証S]
 既存店売上高が想定上回り23年2月期業績は計画上振れ。
△神戸物産 <3038> [東証P]
 2月単体経常利益2.3倍を好感。
△HOUSEI <5035> [東証G]
 機器寿命予測に関する特許取得を材料視。
△ノート <5243> [東証G]
 AI関連の雄で規制解除受け物色人気再加速。
△レントラクス <6045> [東証G]
 記念配当10円の実施を好感。
△岡本工 <6125> [東証S]
 期末配当予想を20円増額へ。
△メタリアル <6182> [東証G]
 「チャットGPT」活用しメタバース上で英会話練習を可能に。
△ヨロズ <7294> [東証P]
 今期は一転最終増益の見通しで「プリウスHEV」部品受注も発表。
△日証金 <8511> [東証P]
 800万株の自社株を消却へ。

▼富士通ゼ <6755> [東証P]
 北欧ニーベの買収プロセス打ち切り。
▼新光電工 <6967> [東証P]
 23年3月期業績予想を下方修正。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)JNS <3627>、(2)マネックスG <8698>、(3)エムアップ <3661>、(4)ワイエイシイ <6298>、(5)北越工 <6364>、(6)トビラシステ <4441>、(7)ギークス <7060>、(8)東邦システム <4333>、(9)サムコ <6387>、(10)三井海洋 <6269>。
 値下がり率上位10傑は(1)マクセル <6810>、(2)新光電工 <6967>、(3)富士通ゼ <6755>、(4)オプティム <3694>、(5)冨士ダイス <6167>、(6)ブレクスルー <2464>、(7)メドレー <4480>、(8)SREHD <2980>、(9)カチタス <8919>、(10)ミダックHD <6564>。

【大引け】

 日経平均は前日比520.94円(1.93%)高の2万7466.61円。TOPIXは前日比33.63(1.74%)高の1962.93。出来高は概算で12億5179万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1704、値下がり銘柄数は110となった。東証マザーズ指数は745.61ポイント(13.63ポイント高)。

[2023年3月22日]

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