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【市況】NY株式:米国株式市場は続伸、金融危機不安が緩和

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は316.02ドル高の32,560.60ドル、ナスダックは184.57 ポイント高の11,860.11で取引を終了した。

イエレン財務長官が講演で金融システムにも影響しかねない中小銀行保護で必要なら再び介入する方針を表明したため、地銀が買い戻される形で寄り付き後、上昇。一方、期待されていた全預金保護などの規制変更の決定は「まだ時期尚早」としたため、早期の保護拡大への期待が後退し、一時伸び悩んだ。ただ、長官は同時に、現時点で金融システムは堅調との見解を示したことも金融不安後退につながり、終盤にかけて再び上げ幅を拡大して終了した。セクター別では自動車・自動車部品、銀行が上昇した一方、不動産が下落した。

地銀のファースト・リパブリック・バンク(FRC)、キーコープ(KEY)、USバンコープ(USB)は当局の金融支援拡大期待からそれぞれ上昇。大手のJPモルガン(JPM)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)もシステム保護支援が期待され上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は格付け会社ムーディーズが同社の格付けをジャンク級(投機的)から投資適格級に引き上げたため買われた。石油会社のエクソン・モービル(XOM)は石油価格の上昇やアナリストの投資判断引き上げを受けて上昇した。履物販売会社のフット・ロッカー(FL)やハーレーダビッドソン(HOG)もそれぞれアナリストの投資判断引き上げで上昇した。また、半導体のエヌビディア(NVDA)は人工知能スーパーコンピューティングを発表し、買われた。

スポーツ用品ブランドのナイキ(NKE)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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