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【市況】NY債券:米長期債相場は大幅反発、銀行システムの流動性不足の懸念残る


17日の米国長期債相場は大幅反発。銀行システムの流動性不足に対する投資家の懸念が払拭されていないため、安全逃避的な債券買いが再び活発となった。将来的なインフレ期待が低下していることも意識されたようだ。政策金利の変動に対して反応しやすい2年債利回りは一時3.837%近辺まで低下した。

CMEのFedWatchツールによると、17日時点で3月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.75-5.00%となる確率は59%程度。5月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%以上となる確率は75%程度。米国市場で金融不安増大を警戒した買いが強まり、一時3.378%近辺まで低下し、取引終了時点にかけて3.429%近辺で推移した。

イールドカーブはスティープニング。2年-10年は-39.90bp近辺、2-30年は-20.60bp近辺で引けた。2年債利回りは3.84%(前日比:-32bp)、10年債利回りは3.43%(前日比-15bp)、30年債利回りは、3.62%(前日比:-8bp)で取引を終えた。

《MK》

 提供:フィスコ

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