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【市況】【投資部門別売買動向】海外勢が1兆1127億円と7年ぶりの巨額な売り越し (3月第2週)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
●海外勢が1兆1127億円と7年ぶりの巨額な売り越し

 東証が16日に発表した3月第2週(6日~10日)の投資部門別売買動向(現物)によると、先物主導によるインデックス買いや円安を追い風に日経平均株価が前週末比216円高の2万8143円と2週連続で上昇したこの週は、証券会社の自己売買は7週連続で買い越し、買越額は1兆4466億円と前週の3418億円から急拡大した。

 一方、海外投資家は3週連続で売り越し、売越額は1兆1275億円と2016年3月2週以来7年ぶりの大きさだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で8週連続の買い越しとなった。買越額は1兆1699億円と前週の7989億円から拡大した。現物と先物の合算でも9週連続で買い越し、買越額は423億円だった。個人投資家は2週連続で売り越し、売越額は2008億円と前週の2082億円とほぼ横ばいだった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は17週連続で売り越し、売越額は1493億円だった。

 海外投資家が1兆1127億円と7年ぶりとなる巨額に売り越したほか、個人投資家も2週連続で2000億円超売り越した。


 ■投資部門別売買代金差額 (3月6日~10日)
  東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)]
  ※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

       海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
3月 ―――
  第2週   ▲11,275  ▲1,493  ▲2,008 [ ▲2,463   454 ] 28,143円 ( +216 円)
  第1週     ▲994   ▲515  ▲2,082 [ ▲2,516   434 ] 27,927円 ( +473 円)
2月 ―――
  第4週    ▲2,263  ▲1,339    887 [   278   609 ] 27,453円 ( -59 円)
  第3週     2,331  ▲1,519   ▲688 [ ▲1,324   636 ] 27,513円 ( -157 円)
  第2週     1,864  ▲1,758   ▲703 [ ▲1,482   778 ] 27,670円 ( +161 円)
  第1週     ▲67  ▲1,739    683 [  ▲228   912 ] 27,509円 ( +126 円)
1月 ―――
  第4週     3,037  ▲1,933  ▲3,991 [ ▲3,108  ▲882 ] 27,382円 ( +829 円)
  第3週      987  ▲1,200   ▲128 [  ▲506   377 ] 26,553円 ( +434 円)
  第2週     1,705  ▲1,196   ▲598 [  ▲812   214 ] 26,119円 ( +145 円)
  第1週     ▲640   ▲50   2,410 [  1,632   778 ] 25,973円 ( -120 円)
12月 ―――
  第4週     1,782   ▲62   ▲307 [ ▲1,100   792 ] 26,094円 ( -140 円)
  第3週    ▲2,418   ▲419   2,788 [  1,178  1,610 ] 26,235円 ( -1291 円)
  第2週     ▲164  ▲1,003   1,287 [  ▲662  1,950 ] 27,527円 ( -373 円)
  第1週     ▲797  ▲1,477    568 [   80   488 ] 27,901円 ( +123 円)
11月 ―――
  第5週     ▲101  ▲3,628   5,245 [  2,583  2,661 ] 27,777円 ( -505 円)
  第4週     4,029   ▲200  ▲5,367 [ ▲4,806  ▲560 ] 28,283円 ( +383 円)
  第3週     ▲169   ▲669   ▲185 [ ▲1,638  1,452 ] 27,899円 ( -363 円)
  第2週     5,209   1,071  ▲6,504 [ ▲4,754 ▲1,749 ] 28,263円 ( +1063 円)
  第1週     3,904   ▲98   ▲931 [ ▲1,503   571 ] 27,199円 ( +94 円)


※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。


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