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【特集】個人投資家・有限亭玉介:割安「低PBR」株が人気化ならば好業績期待を狙いたい【FISCOソーシャルレポーター】

日本紙 <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2023年3月6日14時に執筆

株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。

PBR1倍割れ、ROE8%以下のような企業には東証から指導が入る可能性があるとして、該当する企業の自社株買いや増配を見込んだ物色が入っているようです。上場に相応しくない企業としての烙印を押されるのは、どの企業も嫌でしょうからねぇ。

何らかの事情で一時的に監理銘柄リストに載るならまだしも、上場廃止になるわけにはいきませんので企業は株主と向き合って「企業価値向上」へ向けた対応に迫られる事になるでしょう。割安で良い銘柄だと思ったら、買ってからうんともすんとも言わず低空飛行を続ける銘柄など初心者の頃はよく掴んでしまいましたなぁ。

世界中の投資家の懸念である米金利の上昇もグロースからバリューの流れを生み、低PBRの銘柄が注目されやすい要因になっております。3月のFOMCでも加熱し過ぎている実体経済を冷ます為に、米FRBは利上げせざるを得ないとの予想が有力です。そうなれば、バリュー買いの流れは利上げが落ち着くまでは継続するのではないでしょうか。

「1倍割れの低PBR銘柄」と言っても、フィルターにかければかなりの数に登ると思われます。全く人気化しない放置されている割安銘柄を買っても仕方ありませんので、なぜPBR1倍割れになっているのか銘柄ごとの見極めをしっかり行いたいところですな。東証の指導を機に、生まれ変わる企業もあるかもしれませんねぇ…。

さて、まずは低PBRの代表格のような立ち位置である日本製紙<3863>です。2月末には新聞用紙の値上げを発表すると、業績改善へ向かうとの期待から好感されました。23年3月期の業績はあまり良いとは言えませんが、24年3月期がどうなるか監視中。短期資金が流入して下値を切り上げております。

3月に入り昨年来高値を更新した三協立山<5932>も、PBRが0.25倍程度の低PBR銘柄となっているようです。アルミ建材大手の同社は原材料価格の高騰など外部環境は厳しいものの、23年5月期は5円の増配を実施しており株主還元の姿勢は強いと見ております。原材料コストが落ち着けば、自社株買いや増配の可能性もあるか注視です。

タングステンなど超硬合金の工具・金型の製造を手掛ける冨士ダイス<6167>は、2月27日の上方修正発表後に窓を開けて動意しました。23年3月期で最終利益が4期ぶりの最高益となった同社は、増配も併せて発表しております。それでもPBRは1倍割れです。

半導体や電子機器を扱う商社の協栄産業<6973>は、業績も好調です。チャート(日足)も75日線を下値に底堅い推移となっております。2月末には株主優待制度の新設が好感されて急動意すると、昨年来高値を更新しました。PER・PBRともに割安水準です。

鮮やかな上昇トレンドに乗っているカノークス<8076>は、2月24日の配当修正で増配を発表しました。PBRは1倍を割る低水準でありながら、配当利回りは高水準です。鉄鋼商社として鋼材価格の高騰が気になりますが、業績は堅調に推移しております。

最後は産業機械や工作機械向け厚板を手掛ける中部鋼鈑<5461>です。同社も25日線を下値に素晴らしい上昇トレンドとなっております。1990年のバブル期に記録した高値を更新するなど、どこまで下値を切り上げるか監視中です。

さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。

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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず

《TY》

 提供:フィスコ

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