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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 米株先物はプラス圏で推移、売り一巡が意識されるなかで短期ロングは入りやすい


 日経225先物は11時30分時点、前日比430円安の2万7430円(-1.54%)前後で推移。寄り付きは2万7650円と売り先行ながらも、シカゴ日経平均先物清算値(2万7525円)ほど下げずに始まった。米シリコンバレーバンクの破綻によって金融システム不安が広がるなか、全預金が米金融当局により保護されると報じられたことで、押し目を拾う動きもあったようだ。ただし、積極的にリバウンドを狙うトレードは限られ、寄り付き直後に付けた2万7710円を高値に下落幅を広げると、前場中盤には2万7370円まで売られる場面が見られた。終盤にかけてはやや買い戻されており、2万7450円辺りで推移。

 日経225先物は一時2万7370円まで売られ、25日移動平均線を割り込んだが、その後は同線を上回って推移しており、売り一巡感が意識されそうだ。米株先物がプラス圏で推移していることもあり、ショートは仕掛けづらいだろう。そのため、後場は25日線水準での底堅さが意識されて、短期的ながらもロングが入りやすい。東証プライムの騰落数は値下がり数が全体の9割を超える全面安商状で、セクターでは海運を除く32業種が下げており、銀行の弱さが目立つ。そのため、相対的に日経平均型優位の状況であり、NT倍率は先物中心限月で13.95倍に上昇し、上値抵抗の75日線を突破してきた。ヘッジ対応でも、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせやすいとみられる。

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