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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フリービット、くら寿司、三菱UFJ

フリービット <日足> 「株探」多機能チャートより
■フリービット <3843>  1,282円  +110 円 (+9.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 フリービット<3843>が急反発し昨年来高値を更新している。前週末10日の取引終了後、23年4月期の連結業績予想について、営業利益を29億円から35億円(前期比10.6%増)へ、純利益を7億円から16億5000万円(同99.3%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は460億円(同6.8%増)の従来見通しを据え置いたものの、5Gインフラ支援事業におけるMVNO向け支援事業の規模が拡大したことや、ISP向け支援事業の原価抑制が寄与した。また、5G生活様式支援事業における5G Homestyle(集合住宅向けインターネットサービス)において、建物の資産価値及び入居率の向上を目指した高速ブロードバンド環境の導入が進んだことも貢献した。同時に発表した第3四半期累計(22年5月~23年1月)決算は、売上高342億1600万円(前年同期比7.0%増)、営業利益31億6700万円(同2.2%増)、純利益16億5600万円(同2.1%増)だった。

■南都銀行 <8367>  2,473円  -199 円 (-7.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位
 10日に業績修正を発表。「今期経常を70%下方修正」が嫌気された。
 南都銀行 <8367> [東証P] が3月10日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の178億円→53億円(前期は179億円)に70.2%下方修正し、減益率が1.0%減→70.5%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒南都銀行の詳しい業績推移表を見る

■三菱自動車工業 <7211>  518円  -39 円 (-7.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位
 三菱自動車工業<7211>が大幅続落した。前週末10日の取引終了後に中期経営計画を発表した。26年3月期の営業利益を2200億円(23年3月期の見通しは1700億円)に伸ばすほか、電池の調達に向け30年度までに総額2100億円を投じる。更に、今後6年間で研究開発費・設備投資の総額を過去の水準と比較して約3割増加させる。もっとも今回の中期計画を巡っては事前の観測報道があった。円高進行を受けた自動車セクターへの売りが膨らむなかで、公表を手掛かり視して買い向かう動きは限定的となっている。

■くら寿司 <2695>  3,230円  -185 円 (-5.4%)  11:30現在
 くら寿司<2695>が大幅安。前週末10日の取引終了後に23年10月期第1四半期(22年11月~23年1月期)の決算を発表し、営業損益は前年同期の黒字から6億7100万円の赤字に転落して着地した。通期で黒字を見込んでいるだけに、これがネガティブサプライズとなる形で売りが出ている。円安に伴う原材料やエネルギー価格の上昇などが響いた。国内事業、海外事業とも売り上げは好調で、売上高は前年同期比10.4%増の512億9200万円となった。なお、通期の増収、営業黒字見通しは据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  895.1円  -37.6 円 (-4.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクに売りが続いている。米SVBの経営破綻を受け、前週末の米国株市場ではゴールドマン・サックス<GS>が4%超に売り込まれるなど金融株への売りが目立つ状況となった。米SVBの総資産は2000億ドル超とされ、今回の経営破綻については2008年のリーマン・ショック以来の規模となる。事業モデルなどから、金融システム全般に連鎖的に影響が広がる可能性は低いとの見方が強いものの、流動性リスクへの懸念がくすぶるなか、警戒感も拭えない。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクなどには逆風となっている。

■日経レバ <1570>  14,335円  -435 円 (-3.0%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続落。前週末の大幅安に続いてきょうも500円を超える下落をみせており、2営業日合計の下げ幅は1000円を超えた。前週末の欧米株市場が米SVB破綻の影響で全面安に売り込まれており、その影響から週明けの東京株式市場もリスクオフの流れに呑まれる形で波乱展開を強いられている。日経平均に連動する仕組みで組成されたETFである日経レバも、個人投資家の短期筋の売り買いでにぎわっている。株式需給面では、ここ最近は買い残が急減する一方、売り残が増加傾向にあり弱気筋が増えていることを暗示している。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,244円  -99 円 (-1.9%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が続落、前週末に続き下値を模索する展開で5000円大台攻防の様相。米中堅金融のSVB破綻による波紋が国内外で広がっている。前週末の米国株市場では、ハイテクセクターなどをはじめ全面安商状に売り込まれており、東京市場でもこの影響を受けている。SVBはスタートアップへの投資を行っており、ソフトバンクGにも連想売りが波及しやすい。米株市場でのグロース株売りの流れも逆風となっている。一方、英国メディアによると、SVBの英国法人についてはソフトバンク・ビジョン・ファンドが出資する英オークノース銀行も買収協議中との話が報じられており、今後の展開が注目される状況にある。

■ラクスル <4384>  1,645円  -21 円 (-1.3%)  11:30現在
 ラクスル<4384>は続落している。前週末10日の取引終了後、23年7月期の連結業績予想について、営業利益を10億2000万円~13億3000万円から14億~17億円(前期比3.0~3.7倍)へ上方修正したことを好感し大幅反発でスタートしたものの、全般相場安のなか徐々に値を消す動きとなっている。売上高は382億~396億円から390億~396億円(同14.8~16.5%増)へ下限値を引き上げるのにとどまったが、ラクスルセグメントで大企業向けサービスの拡大や子会社ダンボールワンの継続的な成長などが寄与した。なお、同時に発表した第2四半期累計(22年8月~23年1月)決算は、前年同期は単独決算だったため比較はできないものの、売上高195億1000万円、営業利益9億5100万円だった。

■ユークス <4334>  1,557円  +300 円 (+23.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ユークス<4334>は全体下げ相場に逆行し、カイ気配スタートで大きく切り返している。同社はゲーム及びパチンコパチスロの受託開発を行うほか、自社ソフト開発も手掛ける。前週末10日取引終了後に発表された23年1月期の営業利益は前の期比36%増の9億4800万円と大幅な伸びを達成、また続く24年1月期の同利益も前期比70%増の16億1500万円と利益成長が加速する見通しにある。オンライン・トレーディングカードゲーム「DCデュアルフォース」のリリースが、収益に大きく貢献する見通し。好業績を背景に株主還元も強化し、前期の年間配当は従来計画の25円から30円に、今期については更に12円増配の42円とする予定で、これも物色人気を助長している。

■精養軒 <9734>  862円  +150 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 精養軒<9734>がカイ気配。前週末10日の取引終了後、同社株12万2500株を1株とする株主併合について、4月27日の定時株主総会で諮ると発表した。上場廃止を前提とする。5月19日に予定する上場廃止後、1株未満の端株に関して強制買い取り(スクイーズアウト)を実施。買い取り価格は、株式併合前の1株につき1200円としており、この価格を意識した買いが入ったようだ。非公開後の株主は、福島育英会と三井不動産<8801>、根津育英会武蔵学園及び根津公一氏となる見込み。老朽化する上野本店の大規模リニューアルの具体化に迫られるなか、投資により短期的に利益水準の低下とキャッシュ・フローの悪化が起きるリスクがあり、株価下落による株主への悪影響がある可能性が否定できないと判断し、今回の手続きを決めた。東京証券取引所は10日、同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■トビラシステムズ <4441>  1,019円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 トビラシステムズ<4441>が急反騰している。前週末10日の取引終了後に発表した第1四半期(22年11月~23年1月)単独決算が、売上高4億8700万円(前年同期比24.5%増)、営業利益1億8200万円(同35.3%増)、純利益1億2000万円(同93.5%増)と大幅な増収増益となったことが好感されている。主力のモバイル向けフィルタサービスでmineoやUQ mobileなどの格安スマホ向けにサービス提供を開始したほか、固定電話向けでKDDI<9433>のCATV向けサービスのユーザーが順調に増加したことが寄与した。なお、23年10月期通期業績予想は、売上高20億円(前期比18.9%増)、営業利益6億円(同10.9%増)、純利益3億9400万円(同22.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■トーホー <8142>  1,916円  +196 円 (+11.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 トーホー<8142>が急反発し、昨年来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、23年1月期の連結決算発表にあわせ、24年1月期の業績予想を開示した。売上高は前期比微減の2140億円、最終利益は同98.7%増の20億円を見込む。また、前期年間配当を20円から35円に増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比25円増配の60円に設定した。食品スーパー事業の譲渡で減収を見込む半面、同事業の損失が解消する見通し。業務用食品卸売(ディストリビューター)事業部門では飲食店への販売が引き続き伸長すると想定。ホテルや商業施設など新規顧客の獲得に努めるほか、インバウンド需要の本格的な回復を受け、ホテルへの朝食提案なども注力する。23年2月の月次売上高も開示。全社売上高は前年同月比33.7%増となった。23年1月期の連結決算は、売上高が前の期比14.3%増の2155億7200万円、最終利益が同3.0倍の10億600万円だった。食品スーパー事業は減収となったが、ディストリビューター事業などが好調だった。

■ワットマン <9927>  2,618円  +242 円 (+10.2%)  11:30現在
 ワットマン<9927>が急反発し昨年来高値を更新している。前週末10日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感されている。「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」の単元株価を下げるための取り組みのほか、投資家の利便性の向上ひいては株式の流動性向上を目的としている。同時に23年3月期の期末一括配当予想を40円から60円へ引き上げており、これも好材料視されているようだ。前期実績80円(ただし4月1日付で1株を2株に株式分割)に比べて実質増配となる予定だ。

■セルシード <7776>  535円  +43 円 (+8.7%)  11:30現在
 セルシード<7776>が地合い悪のなかも我が道を行く展開で7連騰、一時537円まで上値を伸ばし、新値街道に復帰している。東京女子医大発のバイオベンチャーで医療用細胞シートの開発を行っており、食道の機能再生をはじめ再生医療分野などでの活躍が期待されている。昨年12月を境に動意含みとなり、今年1月中旬から上げ足が加速した。同種軟骨細胞シートについて治験届提出に向けて準備を進めている。また、株式需給面では昨年9月発行のワラントの権利行使完了を発表したことで、希薄化懸念の後退も株高を後押しする背景となっている。貸株調達による空売りの買い戻しなどを絡め、時価は2019年12月以来、約3年3カ月ぶりの高値圏に浮上している。

■サンコー <6964>  510円  +24 円 (+4.9%)  11:30現在
 サンコー<6964>が昨年来高値更新。前週末10日の取引終了後、3月31日付で106万6872株(発行済み株数の10.6%)の自社株を消却すると発表。大規模な自社株消却が好感されている。なお、消却後の発行済み株数は900万株となる見通し。

●ストップ高銘柄
 日本色材工業研究所 <4920>  1,700円  +300 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 マキュリRI <5025>  867円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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