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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利低下を受けてドルは伸び悩む可能性

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

9日のドル・円は、東京市場では137円38銭から136円58銭まで下落。欧米市場では136円89銭から135円95銭まで下落し、136円12銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に136円台で推移か。米長期金利の低下を受けてドルは伸び悩む可能性がある。

バイデン米大統領は9日、2024会計年度の予算教書を発表した。報道によると、歳出総額は6兆8000億ドルに増加する見込み。年収40万ドル以上の富裕層に対する増税、2017年に制定された法人税減税の一部廃止などによって今後10年間で財政赤字を3兆ドル近く削減することを計画している。超富裕層に対する25%の最低税率導入やキャピタルゲイン課税の倍増などによる財源確保を目指すことになるようだ。

市場参加者の間からは「バイデン大統領が提示した予算案は大幅に修正される可能性が高い」との声が聞かれている。財政赤字削減については共和党の一部議員が賛同する可能性はあるものの、増税反対の意見が多いとみられ、予算成立までの道のりは大変険しくなりそうだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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