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【市況】米家計純資産が10-12月に2%増加

 きょうは10-12月期(第4四半期)の米家計の純資産が公表され、2%増加した。不動産市場は低迷したものの、株式相場の上昇が寄与した。

 FRBの発表によると、家計の純資産は3兆ドル近く、率にして2%増加し、147兆7000億ドルとなった。株式の保有が2兆7000億ドル増加した一方、家計が保有する不動産の価値はほぼ1000億ドル減少した。

 S&P500は10-12月期を通じて上昇した一方、米国民の主要な資産である住宅は、住宅ローン金利の上昇で需要がかなり抑制され、販売価格も低下し始めた。

 しかし、今年に入ってから個人消費が回復し、インフレは再加速している。FRBは政策金利を従来の想定よりも高く引き上げるとの見通しが強まっており、利上げペースを速める可能性も出てきた。その結果、住宅ローン金利は一段と上昇すると見られ、住宅市場への圧力がさらに高まる可能性も高い。

 当座預金口座や貯蓄口座、マネー・マーケット・アカウント(MMA)にある決済性預金は22年末に4兆8000億ドル近くに増加。21年末は4兆1000億ドルだった。これらの余剰貯蓄が、高インフレにもかかわらず個人消費が底堅い主因になっている。

出所:MINKABU PRESS

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