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【市況】28日の株式相場見通し=強調展開か、欧米株堅調も上値は重い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 28日の東京株式市場は強弱観対立のなかも根強い買いが入り、日経平均株価は2万7000円台半ばで頑強な値動きを示しそうだ。前日の欧州株市場は主要国の株価指数が総じて切り返す展開となったほか、米国株市場でも米長期金利が上昇一服となったことを受け、ハイテク株などをはじめ幅広く買い戻す動きが優勢となった。米株市場ではここにきてFRBによる金融引き締めが長期化することへの警戒感が再燃しているが、前週にNYダウが1000ドル強の下落をみせていたこともあり、足もとで自律反発狙いの買いを誘発する格好となった。個別ではキャタピラー<CAT>やボーイング<BA>など大型の景気敏感株やテスラ<TSLA>などのグロース(成長)株への買いが目立ち、全体指数の押し上げに貢献している。ただ、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上値では戻り売り圧力が強く、上げ幅は限定的なものにとどまった。東京市場では日経平均が2万7000円台の比較的狭いゾーンでのもみ合いが続いている。下値では押し目買い需要が活発だが、上値を積極的に買い進むには手掛かり材料不足という状況にあり、きょうも欧米株高が堅調だったことを受け強調展開が予想されるものの、上値の重い地合いが想定される。

 27日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比72ドル17セント高の3万2889ドル09セントと反発。ナスダック総合株価指数は同72.037ポイント高の1万1466.979だった。

 日程面では、きょうは1月の商業動態統計、1月の鉱工業生産速報値、1月の自動車輸出実績、1月の建機出荷、1月の住宅着工統計、2年物国債の入札など。海外では22年10~12月期インド国内総生産(GDP)、1月の豪小売売上高、12月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米12月FHFA住宅価格指数、2月の米シカゴ購買部協会景気指数、2月の米消費者信頼感指数など。なお、台湾市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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