【市況】株価指数先物【昼のコメント】 エヌビディア上昇や日銀総裁候補の発言を受けて、リバランスに向かう
日経225先物は11時30分時点、前日比240円高の2万7370円(+0.88%)前後で推移。寄り付きは2万7190円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7230円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行した。その後2万7130円まで軟化したものの、現物市場の寄り付き後に上昇に転じると、次期日銀総裁候補の植田和男氏らに対する所信聴取の発言内容が伝わるなか、リバランスに伴うカバーにより一時2万7450円まで上げ幅を広げた。
日経225先物は、エヌビディア<NVDA>の強い上昇が波及する形で、東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が買われ、日経平均株価をけん引する格好となった。さらに注目された植田氏の発言内容が伝わったことが材料視された。発言は金融緩和政策を継続するといった、想定されていた内容ではあったが、足もとの調整でショートが積み上がっていたとみられ、リバランスに向かわせたようだ。テクニカル面では75日移動平均線を突破し、その後25日線を上回ってきたことで、リバウンド狙いのロングも入ったとみられる。
なお、NT倍率はNTショートの巻き戻しが強まり、先物中心限月で一時13.80倍に上昇する場面が見られた。5日線を上回ってきたこともあり、本日のところは一巡感が意識されてきそうだ。また、日経225先物は22日の陰線を吸収してきたこともあり、こちらも後場は25日線辺りでのこう着が意識されよう。
株探ニュース