【材料】ベイシス---2Q増収、IoTエンジニアリングサービスの売上高が順調に推移
ベイシス <日足> 「株探」多機能チャートより
ベイシス<4068>は13日、2023年6月期第2四半期(22年7月-12月)決算を発表した。売上高が前年同期比6.2%増の32.53億円、営業利益が同18.9%減の2.03億円、経常利益が同18.7%減の2.02億円、四半期純利益が同19.0%減の1.28億円となった。
同社の事業領域である情報通信分野においては、通信キャリア各社がグループのサブブランドを使った通信料の値下げを行っており、これによりコスト抑制要請が高まっている。同社の事業では基地局の運用・保守・監視を行うストック領域に影響が出始めている。また、基地局建設に関わるサプライチェーンにおいて、半導体不足やコロナ等により予定よりも後ずれしている領域の影響を受け、フロー領域で第2四半期の売上の一部が第3四半期にずれ込む想定となっている。一方で通信事業者以外では、IoTエンジニアリングサービスで展開しているスマートメーター設置分野ではガス業界におけるスマートメーター設置が進み、堅調に推移している。また、電力業界におけるスマートメーターについては、2020年度に設置計画はほぼ完了したが、機器の不具合による交換作業の追加受注があり、こちらも前期に引き続き堅調に推移している。また、JR東日本<9020>およびKDDI<9433>の2社が主導する「空間自在プロジェクト」コンソーシアムに参画し、時間・場所にとらわれない豊かなくらしづくりに向けた「新たな分散型まちづくり」に対し、同社の持ちうるITインフラ構築のノウハウを活かすことで、生活インフラ分野以外のIoT機器設置も広げていっている。
サービス別の売上内訳としては、モバイルエンジニアリングサービスが前年同期比2.7%減の23.74億円、IoTエンジニアリングサービスが同51.2%増の7.85億円、及びその他は同9.4%減の0.92億円となっている。
2023年6月期通期の業績予想については、売上高が前期比14.1%増の71.50億円、営業利益が同3.0%増の5.04億円、経常利益が同1.9%増の4.94億円、当期純利益が同4.7%減の3.09億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ