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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):イトーキ、WSCOPE、ポートなど

イトーキ <日足> 「株探」多機能チャートより

イトーキ<7972>:732円(+55円)
大幅反発。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は45.8億円で前期比79.0%増益となり、12月の上方修正値である42億円を上回る着地に。特別配当金を含めて、年間配当金は従来計画の15円から37円にまで引き上げ。また、23年12月期は65億円で同41.8%増と連続大幅増益の見通しとしている。売却益一巡で純利益は減益見通し、配当金も引き下げ予定だが、25円配当自体は従来の想定水準を上回っているとみられる。


WSCOPE<6619>:1235円(-249円)
大幅続落。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は78.3億円で前期比4.1倍の水準となり、従来予想の70億円も上回る着地に。一方、23年12月期は55億円で同29.8%の大幅減益見通しとしている。生産量を大幅に増やすための量産実験と顧客の製品品質認証を受ける手続きを進めるため、一部の製膜ラインで製造を一時停止する予定を見込んでいるもよう。これに伴う費用計上を想定しているようだ。


サントリーBF<2587>:4710円(+255円)
大幅高。前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は1397億円で前期比17.8%増益、従来予想の1405億円に近い水準での着地だが、10-12月期は前年同期比35.6%増と、7-9月期の同13.4%減から大きく回復している。23年12月期見通しは1345億円で前期比3.7%減、コンセンサスを若干下回っているものの、値上げ効果などを保守的に見積もっているほか、コストアップも厳しめな前提にあり、あく抜け期待につながっているもよう。


リクルートHD<6098>:4170円(-209円)
大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は969億円で前年同期比12.4%減となり、第3四半期累計でも同2.6%減と減益に転じている。一方、通期予想は売上高が3兆3000億円から3兆4250億円に、調整後EBITDAが5200億円から5250億円に上方修正。決算には総じてサプライズが限定的とみられるが、HRテクノロジー事業のドルベースの売上高が鈍化していることなどをマイナス視する動き先行へ。


円谷フィHD<2767>:3110円 カ -
ストップ高買い気配。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は94.8億円で前年同期比4倍となり、通期予想は従来の60億円から108億円、前期比3.1倍に上方修正している。中国からのロイヤリティ収入の伸長、遊技機販売の好調などが背景。年間配当金も従来計画の20円から60円にまで大幅引き上げとしている。さらに、株主優待として「ウルトラマン」をモチーフとした記念品を贈呈するとしている。


GMO-FG<4051>:9530円(+990円)
一時ストップ高。23年9月期第1四半期(22年10-12月)の営業利益を前年同期比34.5%増の2.82億円と発表している。決済端末の販売を通じた稼働端末台数の積み上げに加え、決済処理件数・金額の拡大に伴い利益貢献度の高いストック型売上が伸びたことから利益が拡大した。通期予想は前期比25.6%増の9.30億円で据え置いた。進捗率は30.3%。前日に株価が下落していたことから、押し目買いも入っているようだ。


ポート<7047>:1522円(+172円)
昨年来高値。23年3月期の営業利益予想を従来の14.50億円から17.10億円(前期実績5.99億円)に上方修正している。懸念されていた人材支援サービス(新卒支援市場、若年層支援市場)が想定以上に好調に推移していることに加え、販促支援サービスのエネルギー市場も善戦しているため。売上収益も103.00億円から111.00億円(同69.94億円)に上方修正し、20年9月に公表した中期経営計画の目標(100億円)を超過達成する見通し。


ブロードマインド<7343>:1180円(+101円)
大幅に反発。23年3月期の営業利益予想を従来の5.55億円から6.00億円(前期実績4.91億円)に上方修正している。外貨建て保険や変額保険などの貯蓄性保険のほか、金融商品仲介業に係る投資信託や劣後債の販売が好調だったため。併せて期末配当予想を従来の18.00円から24.00円(前期末実績16.00円)に増額修正している。普通配当を4.00円増配した上で、創立20周年記念配当として2.00円を加えた。
《ST》

 提供:フィスコ

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