日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
14日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は切り返しに転じる公算が大きい。前日は目先筋の利益確定売りや戻り売りが表面化し朝方に400円を超える下げをみせたが、その後は下げ渋り240円あまりの下落でとどめるなど下値抵抗力を発揮した。きょうは前日の下げを取り返す形で2万7000円台後半に歩を進める展開が想定される。米国株市場では足もと再びリスクオンの地合いとなっている。前日はNYダウが大幅続伸したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も4日ぶりに反発した。1月の米消費者物価指数(CPI)発表を前に動きにくい場面ではあったが、この日に開示された1月の消費者調査がインフレの先行き鈍化を示唆する内容だったことで、FRBの金融引き締め長期化に対する警戒感が後退した。東京市場では、次期日銀総裁となる見通しの植田和男氏が金融緩和策の修正を拙速には行わない構えをみせていることで、やや安堵感も漂っている。外国為替市場でも足もと132円台の推移と円安水準にあることで、輸出セクター中心に追い風となりやすい。ただ買い一巡後は、日本時間今晩に発表予定の米CPIの結果を見極めたいとの思惑が上値を重くする可能性がある。
13日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比376ドル66セント高の3万4245ドル93セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同173.669ポイント高の1万1891.789だった。
日程面では、きょうは22年10~12月期GDP速報値、12月の鉱工業生産指数など。海外では1月の英失業率、10~12月期ユーロ圏GDP改定値、1月の米消費者物価指数(CPI)など。
出所:
MINKABU PRESS