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【材料】フィデリティ・ナショナルが決算受け大幅安 会社分割も発表=米国株個別

 小売店や金融機関向けの決済サービスを手掛けるフィデリティ・ナショナル・インフォメーションサービス<FIS>が大幅安。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想範囲内となった。ただ、市場はガイダンスを嫌気している模様。第1四半期、通期とも予想を下回る1株利益および経常収益を示した。また、決済処理サービスを提供するマーチャント事業で176億ドルの評価損を計上した。

 同社は一部報道で伝わっていた会社分割を発表。企業向けに決済処理サービスを提供するマーチャント事業「ワールドペイ」をスピンオフする。

 同社の株主は非課税となることが予想されるこの取引において、ワールドペイの株式の比例配分を受ける。両社は関係を維持し、両社の顧客に対する重要な価値提案を続けるとしている。

(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.71ドル(予想:1.71ドル)
・経常収益:37.1億ドル(予想:37.0億ドル)
  マーチャント・ソリューション:11.8億ドル(予想:12.1億ドル)
  バンキング・ソリューション:17.2億ドル(予想:17.3億ドル)
  キャピタルマーケッツ:7.71億ドル
・EBITDA(調整後):16.1億ドル(予想:16.1億ドル)

(1-3月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.17~1.23ドル(予想:1.43ドル)
・経常収益:33.8~34.3億ドル(予想:35.8億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.70~6.00ドル(予想:6.57ドル)
・経常収益:142.0~144.5億ドル(予想:150.6億ドル)

(NY時間10:22)
フィデリティ・ナショナル<FIS> 64.54(-10.90 -14.44%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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