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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万8000円意識しつつ、OP権利行使価格2万7500円~2万7625円でのロング対応


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27680 ±0 (±0.00%)
TOPIX先物 1981.5 +2.0 (+0.10%)
シカゴ日経平均先物 27685 +5
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 6日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米アトランタ連銀総裁が、先週末発表の1月の米雇用統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)は政策金利のピークを引き上げる必要が強まったとの認識を示すなど、早期の利上げ停止や年後半の利下げ転換の観測が後退した。米長期金利が3.6%台に上昇したことで、ハイテク株の下げが目立った。半面、米景気の強さに着目した買いが相場を支え、パウエルFRB議長のインタビューやバイデン大統領の一般教書演説を控えた買い戻しなどにより、NYダウはプラスに転じる場面も見られた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、保険、公益事業が上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、テクノロジー・ハード・機器、メディアが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比5円高の2万7685円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比20円安の2万7660円で始まり、2万7530円まで売られた。ただし、節目の2万7500円は割り込まず、底堅さが意識されるなかでプラスに転じると、米国市場の取引時間中は2万7580円~2万7710円のレンジで推移。2万7680円と日中比変わらずで、ナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、こう着感の強い展開が見込まれる。米国では先週末発表の力強い米雇用統計を受けてFRBが「ハト派」に転じるとの期待が薄れ、持ち高調整の動きを見せているため、調整一巡を見極めたいところだろう。もっとも、日経225先物は2万7500円が支持線として意識されており、切り上がる5日移動平均線がサポートとして機能している。ボリンジャーバンドでは切り上がる+1σに沿ったトレンドを形成する一方で、+2σは2万8070円辺りまで切り上がってきていることから、節目の2万8000円をターゲットとしたスタンスに向かわせやすいだろう。

 引き続き主要企業の決算のほか、日銀の次期総裁人事を巡る報道には短期的なトレードが中心とはいえ大きく振らされやすいが、2万7500円辺りでのショートは仕掛けづらい。ボリンジャーバンドに沿ったトレンドも意識されやすく、オプション権利行使価格の2万7500円~2万8000円のレンジを想定。積極的な上値追いは限られそうだが、2万7500円に接近する局面では押し目狙いのロングが入りやすく、オプション権利行使価格の2万7500円~2万7625円辺りでのロング対応となろう。

 VIX指数は19.43に上昇した。引き続き切り下がる25日線に上値を抑えられる形状であるが、抵抗線に接近してきたため、やや神経質にさせる可能性はある。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.98倍に上昇した。一時14.03倍を付けており、足もとで抵抗線として機能している75日線に接近してきた。同線が位置する14.05倍辺りでは、NTロングの巻き戻しも意識されやすいだろう。ただし、週足では上値抵抗として機能してきた13週線を上回ってきたため、26週、52週線が位置する14.15倍辺りをターゲットとしたトレンドはある程度想定しておきたいところだ。

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