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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後はこう着も、FOMCを控えて買戻しの動きが強まる可能性~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:買い一巡後はこう着も、FOMCを控えて買戻しの動きが強まる可能性
■ジャフコG、3Q営業損失 赤字転換▲4.37億円
■前場の注目材料:商船三井、主要3事業で経常益2000億円へ、26年3月期


■買い一巡後はこう着も、FOMCを控えて買戻しの動きが強まる可能性

26日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅さが意識されそうである。25日の米国市場はNYダウが9ドル高だった一方で、ナスダックは20ポイント安だった。ボーイングやマイクロソフトの予想を下回る決算に失望した売りが先行し、NYダウは一時460ドルほど下落する場面も見られた。ただし、その後はカナダ中銀が金融政策決定会合で予想通り利上げを決定し、その後、次回会合で金利を据え置く可能性を示唆すると、国内の金利ピーク期待も強まり買戻しの流れとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の27390円。円相場は1ドル129円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開から始まることになりそうだ。日経平均は昨年12月の日銀会合後の急落部分を埋めたほか、昨日の上昇で昨年12月19日の下落で空けたマドをほぼ埋めており、いったんは達成感が意識されやすい。決算発表が本格化するなかで積極的な売買は手控えられやすく、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。

ただし、日経225先物はナイトセッションで75日線が支持線として機能する格好から、押し目買い意欲の強さが窺える。また、カナダ中銀が次回の会合で金利を据え置く可能性を示唆したことにより、米国において利上げピーク観測が強まっている。米国では週末のPCEデフレーターの発表を控えているほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて買戻しの動きが強まる可能性があるため、ショートカバーが入りやすい需給状況であろう。

そのため、利食いが強まる局面においては、押し目狙いでの買いで対応したいところであろう。主要企業の決算次第ではリバランスの動きが強まる可能性はあるものの、日経平均の27500円が射程に入るなか、節目の28000円が次第に意識されやすいところでもあり、出遅れ感のある銘柄などへは修正リバウンドを狙った動きなども見られよう。


■ジャフコG、3Q営業損失 赤字転換▲4.37億円

ジャフコG<8595>が発表した3Q業績は、売上高が前年同期比58.9%減の97.28億円、営業損益は4.37億円だった。投資先の新規IPOは4社であり、厳しい市場環境の影響を受け、キャピタルゲインは低水準にとどまった。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(27395.01、+95.82)
・シカゴ日経先物は上昇(27390、大阪比+70)
・NYダウは上昇(33743.84、+9.88)
・SOX指数は上昇(2918.99、+5.25)
・VIX指数は低下(19.08、-0.12)
・米原油先物は上昇(80.15、+0.02)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開


・商船三井<9104>主要3事業で経常益2000億円へ、26年3月期
・中部電力<9502>再生エネ供給でグローバル企業と枠組み、工事費負担で水力増強
・IHI<7013>既存LNG基地をアンモニア対応へ、転用検討に着手
・レゾナック<4004>DX人材の中途採用倍増、半導体・電子材料研究加速
・住友鉱山<5713>鹿児島・菱刈鉱山に自動走行重機、採掘現場の自動化加速
・三菱ケミカルG<4188>ガスバリアー性5倍のCFRP中間基材開発


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(1月17-18日分)

<海外>
・特になし
《ST》

 提供:フィスコ

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