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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):大日印、アイドマHD、スズキ

大日印 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大日本印刷 <7912>  3,000円  +387 円 (+14.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 大日本印刷<7912>が急騰。アクティビスト(物言う投資家)である米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが、大日印株式の5%弱を取得したと一部で伝わり、これを思惑視した買いが集まったようだ。報道によると、エリオットは買い増しの結果、第3位の外部株主になったという。

■アイドマHD <7373>  4,615円  +490 円 (+11.9%)  本日終値
 アイドマ・ホールディングス<7373>は急反発。同社は中小企業向けに営業支援事業などを展開。テレワークの定着化に伴うオンラインセールス需要を捉えて業績は好調に推移しており、12日に発表した9~11月期決算は大幅増収・営業増益で着地した。株価は、同決算を受けて足もと材料出尽くし感が出たものの、ここにきて改めて業績を評価する向きが強まっている。きょうはSBI証券による目標株価引き上げが買い材料視され、一気に水準を切り上げている。

■スズキ <7269>  4,720円  +251 円 (+5.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 スズキ<7269>が大幅高で4日続伸。インド子会社のマルチ・スズキ・インディアが現地時間24日に発表した第3四半期(10~12月)決算で、売上高が2784億9200万ルピー(前年同期比25.5%増)、純利益235億1300万ルピー(同2.3倍)と大幅増益となったことが好感された。電子部品不足が生産に影響を与えるなか、インド国内の販売台数が増加したことが牽引したという。

■日本製鉄 <5401>  2,731.5円  +118 円 (+4.5%)  本日終値
 日本製鉄<5401>が反発に転じたのをはじめ鉄鋼株が総じて切り返す動きを見せている。前日に同社株は、前場は上値追い態勢を継続し昨年来高値を更新したものの、後場に入ると急速に値を崩す展開となり、この流れが他の鉄鋼株にも波及、約8年ぶりに1000円台に乗せた中山製鋼所<5408>なども後場は一転して売り物に晒される展開となっていた。市場関係者によると「(前日は)米国株市場に追随する形で半導体主力株が一斉に買われる展開となり、鉄鋼株からの資金シフトの流れを誘発した」(中堅証券ストラテジスト)という見方で、ファンダメンタルズ面から悪材料が出たということではなかったもよう。PERやPBRなど株価指標面からは依然として超割安圏にあり、きょうは両銘柄を含め鉄鋼株が総じて買い直される展開となった。朝方の時点で、鉄鋼セクターは業種別値上がり率トップとなっている。

■鎌倉新書 <6184>  1,044円  +39 円 (+3.9%)  本日終値
 鎌倉新書<6184>が大幅反発。24日の取引終了後、神奈川県藤沢市から「AIチャットボット」の導入委託事業を受託したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の受託では、市民から寄せられる市役所での手続きやおくやみに関するよくある質問に自動で回答できるチャットボットを市のホームページとLINE公式アカウント内に提供する。藤沢市のLINE公式アカウントでは、シナリオ型チャットボットを導入しているが、問い合わせが多い住民異動やごみの出し方などの問い合わせに対して、あらかじめ用意されているシナリオを表示させる機能はあるものの、シナリオに登録されていない情報を入手することはできなかった。そこで同社では、おくやみハンドブック制作で培った「住民が必要としている情報を整理し、わかりやすく伝える」という知見を生かし、一般的な問い合わせの回答だけでなく、おくやみ・終活の回答を充実させたチャットボットの構築を通して、同市のDXに協力するとしている。

■フリュー <6238>  1,134円  +32 円 (+2.9%)  本日終値
 フリュー<6238>は4日続伸。24日の取引終了後に発表した12月度の月次概況(速報)で、売上高は前年同月比9.8%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。プリントシールがプラスに転じたほか、キャラクタ・マーチャンダイジングが引き続き伸長したことが寄与した。

■USENHD <9418>  2,220円  +60 円 (+2.8%)  本日終値
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が4日続伸。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断「A」と目標株価3100円を継続した。第1四半期(22年9~11月)の連結業績は、売上高が前年同期比15.2%増の639億4700万円、営業利益が同2.9%減の45億8700万円だった。23年8月期業績予想に対する進捗率は、営業利益が約25%だった。「U-NEXT」を持つコンテンツ配信事業は、リオープニングの影響が出ている模様だが、ネットフリックス<NFLX>など競合他社や海外の経済正常化の推移を考慮すると、この影響は一時的とみている。また、円安によるコンテンツ調達費の高騰が懸念されるが、足もとでは円安修正されていることから今後の利益率改善を見込んでいる。更に店舗DXは中期的な成長を期待している。同証券では23年8月期の同利益を会社予想184億円(前期比6.2%増)に対して190億円への増額修正を予想している。

■ニトリホールディングス <9843>  17,060円  +375 円 (+2.3%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>は堅調。24日発表の1月度(12月21日~1月20日、曜日調整なし)の既存店売上高は前年同月比2.3%増となった。4カ月連続で前年同月を上回ったことを好感した買いが入ったようだ。テレビコマーシャルの効果や家電キャンペーンの実施などにより、キッチン用品や収納用品、家電の販売が好調だった。全店売上高は同5.8%増となった。一方、客数は既存店、全店とも3カ月連続で前年同月を下回った。

■コーテクHD <3635>  2,444円  +53 円 (+2.2%)  本日終値
 コーエーテクモホールディングス<3635>が3日続伸。大和証券は24日、同社株の投資判断を新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。目標株価は2900円とした。同社の開発力はより高まっており一層の成長が期待できる、と指摘。特に、2月に発売予定の「WILD HEARTS」は同社計画通り生涯累計販売本数500万本を超えるタイトルへ成長し、更なる成長への礎が築かれる、とみている。同社は中期経営計画で25年3月期の営業利益は400億円としているが、同証券では559億円と予想している。

■ステムリム <4599>  933円  +20 円 (+2.2%)  本日終値
 ステムリム<4599>が7日続伸。24日の取引終了後、資生堂<4911>及び大阪大学大学院医学系研究科との間で21年2月に締結した三者間共同研究契約を更新したと発表しており、好材料視された。三者が進めている共同研究は、皮膚の抗加齢に焦点を当てたメカニズムの解明と、同研究から得られるデータを基にした皮膚のアンチエイジングに資する新たな医薬品・化粧品などの創出を目指したもの。これまでの研究で、皮膚の老化に関する幹細胞の変化について一定の研究成果を得られたことから契約を更新し、新たな医薬品・化粧品の創出に向けた研究を進めるとしている。

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