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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 日電産の決算反応を見極め、75日線水準の底堅さ意識なら押し目狙いのロングスタンス


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27190 -80 (-0.29%)
TOPIX先物 1966.5 -6.0 (-0.30%)
シカゴ日経平均先物 27190 -80
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500ナスダックは下落。1月の製造業・サービス業購買担当者指数(PMI)速報値がいずれも予想を上回ったことで、長期金利の上昇を警戒した売りに押される場面も見られた。ただし、総合PMIは予想を上回ったものの、7カ月連続で活動縮小を示す50を下回っていることから、米連邦準備理事会(FRB)が近く利上げ停止を検討するとの思惑などによる買いが続いた。前日に大きく上昇したハイテク株は決算を見極めたいとして、やや利食い優勢の展開。S&P500業種別指数は資本財、電気通信サービス、保険が上昇した半面、運輸、メディア、医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

 シカゴ日経平均先物物(3月限)清算値は、大阪比80円安の2万7190円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比10円安の2万7260円で始まり、寄り付きを高値に軟化すると、2万7070円~2万7180円辺りのレンジで推移。米国市場の開始直後に2万7240円辺りまで下落幅を縮める場面も見られたが上値は重く、終盤にかけて売り優勢となり、2万7190円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開が見込まれる。日経225先物は前日の上昇で75日移動平均線を突破し、昨年12月の日銀の金融政策決定会合の結果を受けた急落前の水準を回復したことで、いったんは達成感が意識されやすいところであろう。そのため、短期的には戻り一巡からショートが入りやすい需給状況である。まずは75日線が位置する2万7120円辺りでの底堅さを確認したいところであり、同線が支持線として機能するようだと、押し目狙いのロングも意識されてきそうだ。

 なお、日本電産 <6594> [東証P]は2023年3月期連結営業利益を従来予想の2100億円から1100億円に下方修正した。証券各社のアナリスト評価は強気を継続しているようである。ただし、嫌気売りが先行するようだと指数の重荷となりやすいほか、今後本格化する決算を見極めたいとの模様眺めムードが強まる可能性はあろう。

 そのため、積極的にポジションを傾けてくる動きには向かいづらく、NTによるスプレッド狙いのトレードに向かいやすい。昨日のNT倍率は先物中心限月で13.82倍だった。一時上値抵抗の25日線を上回る場面も見られたものの、結局は同線に上値を抑えられる形状だった。日本電産が弱い動きを見せてくるとTOPIX型優位となりやすく、目先はNTショートに向かわせよう。

 75日線での底堅さを見極めつつ、オプション権利行使価格の2万7000円~2万7375円のレンジを想定する。

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