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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、朝安も経済再開への期待が強まり買い優勢 (1月20日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  26346.69
高値  26553.53(15:00)
安値  26320.96(09:00)
大引け 26553.53(前日比 +148.30 、 +0.56% )

売買高  9億5227万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆2935億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は148円高と反発、朝安後値頃感から切り返す
 2.前日のNYダウは米金融引き締めの長期化懸念で3日続落
 3.新型コロナ「5類」への移行で経済再開への期待高まる
 4.JALやANAHD、郵船など空運、海運株がしっかり
 5.東エレクやレーザーテク、日本電産などハイテク株は軟調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比252ドル安と3日続落した。米景気悪化も利上げ長期化が懸念され売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は反発。値頃感からの買いが流入したほか、コロナ禍からの回復期待に伴うリオープン(経済再開)に絡んだ買いが優勢となった。

 19日の米株式市場では、NYダウが3日続落。労働市場の堅調さが示されたことから金融引き締めの継続を意識する売りが優勢となった。米国株が下落した流れを受け、東京株式市場も日経平均は値を下げて始まった。ただ、前日に400円近く下落していたことから下値には値頃感からの買いが流入し、売り一巡後はプラス圏に浮上した。特に、岸田文雄首相が、新型コロナウイルスの感染症法上の扱いを季節性インフルエンザと同じ「5類」へ今春に移すよう指示した、と伝わると経済再開への期待が強まり、後場に入り日経平均は上昇幅を拡大した。空運や海運株などが買われた。

 個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が値を上げ、ファーストリテイリング<9983>やエーザイ<4523>がしっかり。日本製鉄<5401>、ソニーグループ<6758>やトヨタ自動車<7203>も買われた。経済再開に絡み日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>が高く、日本郵船<9101>や商船三井<9104>も堅調だった。
 半面、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>が安く、日本電産<6594>や富士通<6702>などのハイテク株が軟調。任天堂<7974>やメルカリ<4385>が値を下げ、SMC<6273>やオリックス<8591>が下落。ベイカレント・コンサルティング<6532>やANYCOLOR<5032>が売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、KDDI <9433>、エーザイ <4523>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約63円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413>、キッコマン <2801>、東エレク <8035>、キーエンス <6861>、オムロン <6645>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約14円。

 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は証券商品先物、その他製品、その他金融業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)海運業、(5)保険業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)ゴム製品、(2)精密機器、(3)化学、(4)電気機器、(5)小売業。

■個別材料株

△大成建 <1801> [東証P]
 モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を2段階格上げ。
△ユーグレナ <2931> [東証P]
 丸井G <8252> [東証P]などとの資本・業務提携を材料視。
△TKP <3479> [東証G]
 岸田首相がコロナ「5類」移行検討指示と伝わる。
△チムスピ <4397> [東証G]
 モルガン・スタンレーMUFG証券の大量保有が明らかに。
△POPER <5134> [東証G]
 FCEグループと教育現場のDX推進で業務提携。
△エレメンツ <5246> [東証G]
 ソフトバンク子会社のSBペイメントサービスと業務提携。
△エムケー精工 <5906> [東証S]
 「16年ぶり最高益更新の見通し」との報道。
△イントラスト <7191> [東証P]
 出資先であるプライム・ストラテジーの新規上場が承認。
△東京通信 <7359> [東証G]
 推し活×メッセージアプリのβ版を2月リリース。
△サンオータス <7623> [東証S]
 引き続き電動キックボードの運転免許なし公道走行解禁を好材料視。

▼アサヒ陶 <5341> [東証S]
 今期営業黒字転換見通しも出尽くし感
▼セリオ <6567> [東証G]
 東証が信用規制の臨時措置を実施。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)テモナ <3985>、(2)Jエレベータ <6544>、(3)円谷フィHD <2767>、(4)冶金工 <5480>、(5)松屋 <8237>、(6)イオンファン <4343>、(7)中山鋼 <5408>、(8)合同鉄 <5410>、(9)ユーグレナ <2931>、(10)ヒトコムHD <4433>。
 値下がり率上位10傑は(1)テノ.HD <7037>、(2)gumi <3903>、(3)エニグモ <3665>、(4)ベイカレント <6532>、(5)オイシックス <3182>、(6)ラクスル <4384>、(7)カカクコム <2371>、(8)住友理工 <5191>、(9)レノバ <9519>、(10)ダイセキ <9793>。

【大引け】

 日経平均は前日比148.30円(0.56%)高の2万6553.53円。TOPIXは前日比11.25(0.59%)高の1926.87。出来高は概算で9億5227万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1320、値下がり銘柄数は429となった。東証マザーズ指数は753.59ポイント(8.94ポイント高)。

[2023年1月20日]


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