【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友鉱、ゴルドウイン、INPEX
住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
住友金属鉱山<5713>が反発。19日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、2月限が前日比16.90ドル高の1トロイオンス=1923.90ドルと昨年4月以来、約9カ月ぶりの高値圏に上昇。ドルの軟化基調が続くなかドルの代替資産としての価値を持つ金は堅調な値動きとなっている。また、米国の債務上限問題が警戒されていることも安全資産としての金が評価されている様子だ。これを受けて代表的な産金株である住友鉱が見直されている。
■ゴールドウイン <8111> 9,420円 +190 円 (+2.1%) 本日終値
ゴールドウイン<8111>が高い。この日、スウェーデンのプレミアム電動バイクメーカー、ケイク・ゼロエミッションAB社と独占的パートナー契約を締結し、今春からクリーンでサステナブルな電動バイクの販売をWeb限定で開始すると発表しており、好材料視された。23年1月からの3年間で国内販売5000台を目指すという。
■愛三工業 <7283> 700円 +14 円 (+2.0%) 本日終値
愛三工業<7283>が反発。19日の取引終了後、冨士発條(兵庫県朝来市)と自動車用リチウムイオン電池セル用ケース・カバーの分野で業務提携することで基本合意したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、それぞれが有する生産面・技術面におけるモノづくりの強みを共有し融合させることで、製品のグローバル競争力の更なる向上などを図るのが狙い。開発・生産の既存技術の両社での活用や新工法・新製品の共同開発などで今後、具体的な提携の内容について協議を推進するとしている。なお、同件による23年3月期業績への影響はないとしている。
■INPEX <1605> 1,441円 +28 円 (+2.0%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。19日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比0.85ドル高の1バレル=80.33ドルと上昇した。中国の景気回復期待が強まるなか、原油需要が拡大することを期待する買いが優勢となった。
■アレンザHD <3546> 1,016円 +19 円 (+1.9%) 本日終値
アレンザホールディングス<3546>はしっかり。19日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を6万株(発行済み株数の0.20%)、または7800万円としており、取得期間は1月20日から2月17日まで。企業価値の持続的向上を図るインセンティブを与えるとともに、株主との価値共有を進めるために導入した株式報酬制度に基づき、交付する株式への充当が目的としている。
■東急不HD <3289> 626円 +11 円 (+1.8%) 本日終値
東急不動産ホールディングス<3289>がしっかり。19日取引時間終了後、株主優待制度の拡充を発表した。これを好感した個人投資家の買いが集まったようだ。同社は、産地直送品や施設優待利用券などを優待ポイントと交換できる株主向けのウェブサイトを新設するとともに、500株以上を3年以上継続保有する株主を対象とした「継続保有株主優遇制度」を見直す。今年3月末権利確定分より、同制度の対象で5000株以上保有する株主への進呈内容を大幅に拡充。更に、2024年3月末権利確定分からは「長期保有感謝ポイント」として、同制度対象の株主に対し、株式取得年度の3月末を起点に5年ごとにポイントを1.5倍に割り増して進呈する仕組みを導入する。
■EIZO <6737> 3,525円 +60 円 (+1.7%) 本日終値
EIZO<6737>は反発。19日の取引終了後、インドに100%出資で販売子会社を設立すると発表したことが好感された。同社ではインド市場に進出後、17年間にわたり販売代理店を通じてインドにおける販売活動を行ってきたが、直接、販売・マーケティング活動を実施することがインド市場の顧客の利益に資すると判断したという。設立は2月を予定。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。
■富士通ゼネラル <6755> 3,595円 +30 円 (+0.8%) 本日終値
富士通ゼネラル<6755>が4日続伸し、昨年来高値を連日で更新した。同社の売却手続きを富士通<6702>が開始し、20日に1次入札が行われることが分かったと19日に一部で報じられ、これを思惑視した買いが入ったようだ。報道によると、入札には複数のプライベートエクイティ(PE)ファンドなどが関心を示す見込みという。
■東京エレクトロン <8035> 44,450円 -80 円 (-0.2%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体関連株が安い。前日の米株式市場で、主要な半導体関連株で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.83%安と下落。エヌビディア<NVDA>やアドバンストマイクロデバイシズ<AMD>などが売られた。この流れのなか、日本の半導体関連株にも売りが先行している。
■神戸物産 <3038> 3,820円 -5 円 (-0.1%) 本日終値
神戸物産<3038>は3日ぶり反落。19日の取引終了後に発表した12月度の単独業績で、営業利益は前年同月比14.9%減と引き続き前年実績を下回ったことが嫌気された。また、円高が進んだことにより為替予約関連の時価評価損が計上され経常利益は同92.3%減と大幅減となった。一方、商品出荷実績は堅調に推移しており売上高は同12.6%増となった。商品別では冷凍野菜や業者向け商材の出荷が増加した。
株探ニュース