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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米株安や円高でリスク回避の売り優勢 (1月19日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  26541.08
高値  26592.87(09:18)
安値  26368.97(13:19)
大引け 26405.23(前日比 -385.89 、 -1.44% )

売買高  10億5460万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆5173億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反落、米株安や円高受け再びリスクオフ
 2.米国では弱い経済指標が相次ぎ、景気悪化懸念高まる
 3.日経平均は前日の急伸の反動もあり一時400円超下落
 4.為替は1ドル127円台後半まで円高、投資家心理冷やす
 5.インバウンドや子育て関連など内需の一角は買われる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比613ドル安と続落した。米経済指標が弱い内容だったことで米経済の先行き懸念が強まり売りが優勢となった。

 東京市場では、前日の米株安を受け幅広い銘柄にリスク回避目的の売りがかさみ、日経平均株価は大きく下値を探る展開となった。

 19日の東京市場は、前日と打って変わって見送りムードの強い地合いだった。前日の米国株市場では発表された弱い経済指標を背景にNYダウが急落したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も8日ぶりに反落するなど、にわかにリスクオフの流れとなった。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形となり、日経平均は次第安の展開で一時400円を超える下げとなった。前日に日銀の金融政策決定会合の結果を受けて後場に入って急伸したが、その反動もあって目先筋の利益確定売りが活発だった。外国為替市場で1ドル=127円台後半まで円高が進行したことも市場のセンチメントを冷やす格好となった。業種別では33業種中、空運と小売を除く31業種が下落したが、個別にインバウンドや子育て関連など内需株の一角が買われ全体相場を下支えした。

 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連銘柄が売られ、売買代金上位の三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも値を下げた。ファーストリテイリング<9983>が安く、メルカリ<4385>も軟調。三菱商事<8058>が下落、日本電産<6594>も売りに押された。ウイングアーク1st<4432>、北の達人コーポレーション<2930>が大幅安、三菱自動車工業<7211>、マツダ<7261>など自動車株の下げも目立った。
 半面、ソニーグループ<6758>が底堅さを発揮、ベイカレント・コンサルティング<6532>も買われた。オリエンタルランド<4661>も買いが優勢だった。テノ.ホールディングス<7037>が値上がり率トップとなり、ベース<4481>も値を飛ばした。エスプール<2471>が急伸、東京計器<7721>も大きく買われた。JPホールディングス<2749>も物色人気に。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、資生堂 <4911>、バンナムHD <7832>、ソニーG <6758>、イオン <8267>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約11円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、ダイキン <6367>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約159円。

 東証33業種のうち上昇は空運業、小売業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)サービス業、(2)海運業、(3)陸運業、(4)金属製品、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の大きかった5業種は(1)輸送用機器、(2)保険業、(3)鉱業、(4)銀行業、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△カカクコム <2371> [東証P]
 自社株351万8200株を消却へ。
△パルHD <2726> [東証P]
 岩井コスモ証券が目標株価2900円に引き上げ。
△LAホールデ <2986> [東証G]
 22年12月期最終利益は上振れ。
△ミサワ <3169> [東証S]
 6万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△エニグモ <3665> [東証P]
 未定としていた期末配当は10円に。
△カラダノート <4014> [東証G]
 家族サポート事業の12月の獲得件数が過去最高を記録。
△ベース <4481> [東証P]
 22年12月期業績は計画上振れ。
△エレメンツ <5246> [東証G]
 東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△鈴木 <6785> [東証P]
 第2四半期営業益予想を上方修正。

▼ネクスG <6634> [東証S]
 今期経常は69%減益へ。
▼東洋証券 <8614> [東証P]
 第3四半期は最終赤字に転落。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)テノ.HD <7037>、(2)ベース <4481>、(3)エスプール <2471>、(4)鈴木 <6785>、(5)JPHD <2749>、(6)東京計器 <7721>、(7)ベイカレント <6532>、(8)エニグモ <3665>、(9)Bガレージ <3180>、(10)Gキッズ <6189>。
 値下がり率上位10傑は(1)ウイングアク <4432>、(2)北の達人 <2930>、(3)三菱自 <7211>、(4)スミダコーポ <6817>、(5)東洋証券 <8614>、(6)マツダ <7261>、(7)板硝子 <5202>、(8)タカショー <7590>、(9)パンチ <6165>、(10)BEENOS <3328>。

【大引け】

 日経平均は前日比385.89円(1.44%)安の2万6405.23円。TOPIXは前日比19.31(1.00%)安の1915.62。出来高は概算で10億5460万株。東証プライムの値上がり銘柄数は505、値下がり銘柄数は1247となった。東証マザーズ指数は744.65ポイント(5.02ポイント高)。

[2023年1月19日]


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