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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 日銀決定会合の結果を前に、リバランスの商いが中心(訂正)


大阪3月限
日経225先物 26140 +370 (+1.43%)
TOPIX先物 1904.0 +21.5 (+1.14%)

 日経225先物(3月限)は、前日比370円高の2万6140円で取引を終了。寄り付きは2万5900円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万5855円:時間外)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。日銀の金融政策決定会合の結果を前に、為替市場では一時1ドル=129円台に乗せるなど円高修正の動きが見られ、株式市場でもリバランスが優勢となった。日経225先物は、現物の寄り付き直前に付けた2万5850円を安値にショートカバーが強まり、前場半ばには一時2万6170円まで上げ幅を広げた。ただし、前日の下落分を吸収し、5日移動平均線水準までの上昇を見せた後は一巡感が意識され、後場は2万6090円~2万6140円辺りの狭いレンジで推移した。

 日銀の金融政策決定会合の結果を明日に控え、本日は直近2日間の下落に対するリバランスが中心だった。NT倍率は先物中心限月で一時13.76倍まで上昇する場面も見られ、5日線を捉えてきた。重要イベントを前に、いったんニュートラルに修正する形でのNTショートの巻き戻しとみられる。

 明日の金融政策決定会合の結果と会合後に公表される「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」に関心が集まるなか、政策修正が見送られた場合には、初動の動きとしてはロングが先行する可能性がありそうだ。ただし、本日のリバランスによってポジションをニュートラルに近づけており、カバーの動きは限られるとみられる。そのため、ロングが一巡した後は、慎重にさせそうだ。一方で、金融引き締めを意識させる内容となれば、改めてショートの動きに向かわせやすく、相場の重荷となる可能性がありそうだ。

 なお、祝日明けの米国市場ではゴールドマン・サックス<GS>など主要企業の決算発表が予定されている。景気後退懸念が強まるなか、業績の先行き見通しが注目される。予想通りの内容であれば見直し買いにより、米国市場が底堅い動きを見せてくるようだと、東京市場でもショートを仕掛けづらくさせそうだ。もっとも、日米金利差への思惑などもあってポジションを傾ける動きは限られ、ヘッジを考慮したスプレッド狙いのトレードになろう。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが1930枚、ソジェンが920枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1190枚、野村が610枚、バークレイズが460枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが570枚、ABNアムロが550枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが460枚、バークレイズが390枚程度の買い越しだった。

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