【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):松屋、メルカリ、東エレク
松屋 <日足> 「株探」多機能チャートより
松屋<8237>は反発。4日取引終了後、2022年12月の売上高速報を発表。銀座本店の売上高は前の年の同じ月と比べ29.9%増と大幅な増収となり、これを好感した買いが集まったようだ。化粧品は約42%増、ラグジュアリーブランドは約60%増、宝飾は62%増と大きく伸びた。免税売上高も、台湾や韓国、香港、タイなどからの顧客向けに急回復した。
■メルカリ <4385> 2,810円 +125 円 (+4.7%) 本日終値
メルカリ<4385>が堅調。共同通信が4日、「自治体がフリーマーケットアプリのメルカリを使い、回収した粗大ごみからまだ使える家具やレジャー用品などを売っている」と報じた。フリーマーケットアプリの利用のさらなる拡大に寄与するとの思惑から、同社に買いが集まったようだ。報道によると、事業者が出品できる「メルカリShops」を活用した自治体の粗大ごみの販売は、2022年5月に愛知県蒲郡市などで始まった。自治体には粗大ごみの販売で処理費用を減らせるなどの利点があるという。
■東京エレクトロン <8035> 39,950円 +1,540 円 (+4.0%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>が買い優勢、株価は昨年12月中旬以降下値模索の動きを強め、大納会までの12営業日でサイコロジカルラインは1勝11敗という状況にあった。前日の大発会も全般軟調地合いに引きずられ値を下げたが、きょうは値ごろ感からの押し目買いで満を持しての反発となっている。前日の米国株市場ではインテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>など半導体関連株が総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大きく反発した。これを受け、東京市場でも半導体セクターに物色の矛先が向いている。東エレク以外でも半導体シリコンウエハー大手のSUMCO<3436>や車載用半導体トップのルネサスエレクトロニクス<6723>など広範囲に買いが広がっている。
■フリー <4478> 2,842円 +79 円 (+2.9%) 本日終値
フリー<4478>が反発。この日の午前中に、「freee勤怠管理Plus」がOplus(東京都渋谷区)のクラウド型シフト管理サービス「oplus(オプラス)」との連携を開始したと発表しており、好材料視された。「oplus」は、シンプルで直観的な操作性でデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現し、ブラウザ・スマホ・アプリの全てに対応したクラウド型シフト管理サービス。今回の連携により、「oplus」でシフト希望の回収からシフト作成、共有まで行った従業員のシフト情報を「freee勤怠管理plus」にシームレスに取り込むことができ、「freee勤怠管理plus」上で、シフト情報を元に出退勤の打刻や勤怠情報の把握・出退勤管理を一気通貫で行うことができるようになるとしている。
■そーせいグループ <4565> 2,157円 +56 円 (+2.7%) 本日終値
そーせいグループ<4565>が反発。この日の寄り前、提携先の米テンペロ・バイオ社がアルコールとその他の物質使用障害を対象としたTMP-301の臨床試験実施に関して、FDA(米国食品医薬品局)から承認を取得したと発表しており、好材料視された。これを受けてテンペロ社は、23年第1四半期にTMP-301の健常人を対象とする第1相臨床試験を開始する予定という。なお、同件によるテンペロ社からのマイルストン支払いは発生しない。
■ソシオネクスト <6526> 6,140円 +140 円 (+2.3%) 本日終値
ソシオネクスト<6526>が上値指向鮮明。昨年から数えて4営業日続伸で、25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に縮めている。同社は富士通<6702>とパナソニック ホールディングス<6752>のロジック半導体事業を統合して誕生した企業で、昨年10月12日に東証プライム市場に新規上場したニューフェース。回路線幅の微細化など最先端カスタム製品を提供することに重点を置き収益成長への期待が大きい。獲得案件の設計開発が進み量産体制に移行、データセンター向けなどの大口案件が業績を押し上げている。23年3月期は営業利益段階で前期比倍増となる170億円を予想するが、市場では一段の上振れ余地が意識されている。
■ソニーグループ <6758> 10,385円 +220 円 (+2.2%) 本日終値
ソニーグループ<6758>が続伸。米ラスベガスで開催される世界最大級の家電見本市「CES 2023」において、日本時間10時からプレスカンファレンスを開催する予定。同社とホンダ<7267>が設立したソニー・ホンダモビリティによる新型EVが発表されるとの期待感から買われているようだ。なお、プレスカンファレンスの模様はYouTube LIVEで配信される予定という。
■マネックスグループ <8698> 427円 +9 円 (+2.2%) 本日終値
マネックスグループ<8698>が続伸。同社は4日、経営体制の一層の強化を図るため執行体制の変更を発表した。創業者で代表執行役社長CEOの松本大氏は代表執行役会長となる。代表執行役Co-CEO兼CFOの清明祐子氏が代表執行役社長CEOに就任する。松本氏は引き続き取締役会議長を務める。6月の株主総会後に新体制に移行する予定。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,745円 +105 円 (+1.9%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>に買いが先行。前日は日経平均株価が380円近い下落をみせるなか、指数寄与度の高い同社株は頑強な値動きで0.07%安とわずかな下げにとどまっていた。自社株買いに対する期待感が根強く、値ごろ感に着目した個人投資家資金の流入が継続している。前日は米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が上昇し、米ハイテク株への積極投資で知られる同社株にはポジティブ材料となった形だ。なお、信用取組は売り残が減少する一方で買い残は増加傾向にあり、直近データ(昨年12月23日現在)で買い残高は829万株まで膨らんでおり、信用倍率も1.96倍と株式需給は緩んだ状態にある。そのため、上値では目先筋の売り圧力が拭えず上げ幅も限られている。
■ワークマン <7564> 5,630円 +100 円 (+1.8%) 本日終値
ワークマン<7564>が3日続伸。4日の取引終了後に12月の月次速報を発表。既存店売上高が前年同月比8.1%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。全国的に寒さが増したことで防寒アウターやウォームパンツ、ヒーターウェアなどの冬物衣料が売り上げを牽引。積雪の影響もあり、防寒手袋や長靴、ブーツなど冬物商品が全般的に活発な動きとなった。なお、10~12月合計の既存店売上高は、前年同期比1.1%増だった。
株探ニュース