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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 スキャルピングとNTショートによるスプレッド狙いのトレードに


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 25790 -200 (-0.76%)
TOPIX先物 1872.5 -13.5 (-0.71%)
シカゴ日経平均先物 25780 -210
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 3日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げで、米景気が後退局面入りするとの懸念がくすぶっている。アップル<AAPL>が、複数のサプライヤーに一部製品の部品生産を減らすように要請したと伝わったことが嫌気された。また、テスラ<TSLA>は10-12月期の世界納車台数が予想に届かなかったことから大きく売られており、投資家心理を冷やす格好だった。ただし、米長期金利の低下が支援材料となり、終盤にかけて下落幅を縮めた。S&P500業種別指数は耐久消費財・アパレル、メディア、電気通信サービスが上昇した一方で、自動車・同部品、エネルギー、テクノロジー・ハード・機器が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比210円安の2万5780円だった。日経225先物(3月限)の祝日取引は、日中大阪比変わらずの2万5990円で始まり、直後に付けた2万6020円を高値に軟化すると、一時2万5570円まで売られる場面が見られた。売り一巡後は2万5940円まで下落幅を縮めたものの、米国市場の取引開始後は戻り売りに押される格好となり、2万5790円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開になりそうだ。テクニカル面ではボリンジャーバンドの-2σの切り下がりに沿った調整を継続しており、-2σは2万5550円辺りまで切り下がってきた。祝日取引で一時2万5570円まで売られ、昨年10月3日につけた安値2万5530円に接近してきたことから、いったんはダブルボトム形成からのリバウンドの動きが意識されてくる可能性はありそうだ。

 ただし、円相場が円高傾向を強めてくるようであれば、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへは短期的にはショートを誘い込む可能性もあるため、NTショートに向かいやすいだろう。VIX指数は22.90に上昇した。ボトム圏での推移ではあるが、下値を切り上げてきており、ややVIX指数の上昇は想定しておいた方がよさそうだ。

 そのため、オプション権利行使価格の2万5500円~2万6000円辺りでのレンジ推移を想定しておきたいところだ。2万6000円辺りで戻りの鈍さが意識されてくるようであれば、短期的にはショートが入りやすいだろう。積極的にポジションを積み上げるトレードは考えづらく、スキャルピング中心のトレードと、NTショートによるスプレッド狙いのトレードとみておきたい。

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