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【特集】中国4000年の実学「気学」で読む2023年相場 <新春特別企画>

気学研究家 天海気風

「四緑の年、経済活況へ」

◆気学の基本

 気学は中国4000年にわたって続く実学であり、神羅万象、あらゆる事象を"気"のエネルギーによって支配しているという考え方に基づいている。

 この気は、一白、二黒、三碧、四緑、五黄、六白、七赤、八白、九紫から成り、これを九気、九星という。この九気は固定化したものではなく、東西南北の方位上を毎年順番に動く。そして、そもそもの原位置があり、これを後天定位(こうてんじょうい)という。

 図形化すれば、たとえば令和4年(2022年)は五黄が真中に入るので五黄の年と呼ぶ。

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 「5」は年が替われば次は「6」の位置に、「6」は「7」の位置に、「7」は次の「8」の位置に、「8」は「9」の位置に入る。

 令和4年は五黄の年だが、令和5年は真中に入るのが四緑である。

 わが国の12干支は、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、亥、戌、子、丑であり、寅は出発点、黎明(れいめい)、また五黄は再出発とされる。

 かつて真珠湾攻撃で使われた「トラ・トラ・トラ」の暗号は、夜明けに攻撃せよ、の意味だ。

 九星は9年に1回、干支は12年に1回それぞれ巡ってくるが、「五黄の寅年」が巡ってくるのは36年に1回だけだ。

◆過去の五黄の寅年では大変動が起きた

 過去の五黄の寅年では大きな変動が起きている。

 まず、明治11年(1878年)は東京証券取引所の前身である「東京株式取引所」が設立された年だ。一方で巨額の銀行券が印刷され、このマネーが激しいインフレを招いた。

 次は大正3年(1914年)、第一次世界大戦が勃発。空前の好景気となりインフレへ。

 さらに昭和25年(1950年)には朝鮮戦争を背景にインフレが起きた。

 近くは昭和61年(1986年)、通貨戦争を起因とする過剰流動性で資産インフレが始まった。

 いずれも36年に1回の五黄の寅年であった。

◆令和4年は五黄の寅年

 2022年は五黄の寅年であり、ロシアのウクライナ軍事侵攻により原油をはじめ資源・エネルギー価格が暴騰。物価上昇率は40年ぶりの伸びとなり、インフレの足音が近づいた感がある。

 さて、迎えた令和5年(2023年)は「四緑の年」であり、好況の年とされる。

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 政府は大量の国債発行をこれまで積み重ね、いまや日銀は500兆円を超える国債を保有し、市中にマネーがあふれるジャブジャブの"カネ余り"となった。インフレの気配が一段と濃厚となってきたことは疑う余地がない。

 ちなみに昭和35年(1960年)。この四緑の年に池田勇人首相による所得倍増計画がスタートした。ここから日本は高度成長路線に入った。

 そして令和4年、岸田内閣は資産倍増計画を骨子とした「新しい資本主義」を打ち出している。四緑の令和5年から岸田政権の政策実行がいよいよ本格化する。

 いずれにせよ、四緑の年は人心が華やかに浮かれ、財布のヒモは緩む、とみる。

 おカネを表す「七赤」は東北の艮(うしとら)という変化の位置に入っている。おカネが変身を遂げて狂いだすのだ。そして、モノを追いかける。マネーがこうして市場に氾濫するのである。

 そういえば、首相の生まれた星も重要とされる。ちなみに、岸田文雄首相が生まれた星は昭和32年(1957年)の「七赤」である。カネが狂うのにふさわしい星の巡りかもしれない。

 カネが変身する背景として、円が急激に変動することにも注目したい。

 昭和8年(1933年)の四緑の年には、100円イコール20ドルの線まで円が下落した過去がある。米国が金本位制を停止したのだ。

◆令和5年の株価はどう動く

 気学が示唆する通り、令和5年がインフレ含みの好況の年であるのならば、株価は上昇することになろう。

 これまでの五黄の寅年の翌年は、いずれも大きな上昇をみせているのだ。

 おそらく、五黄の年の高値は更新するであろうし、インフレのテンポ次第では3万円台の後半もあり得るのではないだろうか。

 四緑の年は二黒が東の方位に入っていて、経済活動が勢いを増すのだ。全般的にはこれまでデフレ不況にあったことから、当然マネーは投機的取引に流れる。ダブついたマネーがストックインフレという形で現出する。

 ところで、この四緑の年ではどのようなテーマ、銘柄が物色されるのであろうか。

 四緑は気学的には流通、商業、商人などを意味する。艮(うしとら)に入る七赤からすれば、まず金融株が挙げられる。また流通は四緑の象意通り。海外に移転していた企業が国内回帰するとすれば、物流の拡大は容易に想像がつく。商業はこれまた象意通りであり、商社の活躍も考えられる。

 さらに四緑は「飛ぶ」とか「鳥」という意味もある。これからは航空だ。ここ数年コロナ禍で苦しみ抜いただけに反発も大きいだろう。旅行もありだ。

 一方、気をつけるのはハイテク株だ。気学上、暗剣殺に入る。

<プロフィール>
(てんかい・きふう)過去30年にわたって九星気学と経済、株式などとの関連性を研究。株式相場の中長期見通しでは驚くほどの的確性を確認。今日では九星気学の専門家から多くの株式見通しが発表されているが、九星気学と経済、株式の見通しでは第一人者である。業界紙、雑誌などを通じて執筆活動を行っている。

2022年12月30日 記

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