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【材料】神戸物産---22年10月期は増収・増益、全てのセグメントで売上高が増加

神戸物産 <日足> 「株探」多機能チャートより

神戸物産<3038>は15日、2022年10月期連結決算を発表した。売上高が前期比12.4%増の4,068.13億円、営業利益が同1.9%増の278.20億円、経常利益が同10.4%増の321.25億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.3%増の208.32億円となった。

業務スーパー事業の売上高は前年同期比11.5%増の3,962.96億円となった。国内グループ工場で製造するオリジナル商品と、世界の本物をコンセプトにした自社直輸入品による、魅力あふれるプライベートブランド商品をベストプライスで販売する「業務スーパー」の出店状況は、出店79店舗、退店22店舗、純増57店舗の結果、総店舗数は1,007店舗となった。新規出店の内訳としては、直轄エリア61店舗、地方エリア18店舗となっている。出店は九州地方を中心に全国的に新規出店があった。また、老朽化してきた店舗の移転等を積極的にフランチャイズオーナーに勧めている。当年度の出店計画は、半導体不足等による什器の入荷遅れ等もあって未達となったが、オーナーの出店意欲は旺盛な状況となっている。経営成績は、円安や物価上昇による仕入れコストの上昇で利益率が低下したが、価格戦略が功を奏したことや、「業務スーパー」の魅力であるプライベートブランド商品が多くのメディアやSNSで取り上げられ、業績の拡大が続いている。

外食・中食事業の売上高は同88.3%増の73.23億円となった。日本最大級の大型バイキングチェーン「神戸クック・ワールドビュッフェ」の出店状況は、出店3店舗、退店7店舗、純減4店舗の結果、総店舗数が11店舗となった。焼肉オーダーバイキングの「プレミアムカルビ」の出店状況は、出店6店舗、退店0店舗、純増6店舗の結果、総店舗数が16店舗となった。また、惣菜店の「馳走菜(ちそうな)」の出店状況は、出店38店舗、退店0店舗、純増38店舗の結果、総店舗数は87店舗となった。「神戸クック・ワールドビュッフェ」については、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて一部店舗が閉店したが、3店舗がリニューアルオープンした他、営業店舗においてはメニューの改廃等を行い、徐々に顧客の来店が回復してきている。「プレミアムカルビ」については、多くの顧客に利用されており、順調に推移している。それに店舗数の増加も相まって、事業規模の拡大による効率化が進んでいる。「馳走菜(ちそうな)」については、顧客ニーズをとらえたメニュー構成や、店舗数の大幅な増加により売上高を拡大している。

エコ再生エネルギー事業の売上高は同18.1%増の31.52億円となった。2022年6月から福島県西白河郡西郷村で1ヵ所の新規太陽光発電所が稼働した。これにより、稼働中の発電所と発電量は、太陽光発電所が18ヵ所で約51.0MW、木質バイオマス発電所が1ヵ所で約6.2MWとなった。既存発電所も順調に発電を続けている。

2023年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.2%増の4,400.00億円、営業利益が同6.8%増の297.00億円、経常利益が同1.2%増の325.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.8%増の212.00億円を見込んでいる。

また、同日、2022年10月期の期末配当については、配当予想(1株当たり普通配当21.00円)に特別配当1.00円を加え、1株当たり総額22.00円とすることを発表した。

《TY》

 提供:フィスコ

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