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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:川崎汽、ノジマ、JT

川崎汽 <日足> 「株探」多機能チャートより
■川崎汽船 <9107>  2,812円  +127 円 (+4.7%)  11:30現在
 川崎汽船<9107>は反発している。20日付の日本経済新聞朝刊が「川崎汽船の明珍幸一社長は2023年3月期に株主還元の拡大を視野に入れていると明らかにした」と報じた。これを手掛かりとした買いが集まったようだ。報道によると、追加還元は下期の業績と営業キャッシュフローを見極めたうえで検討するという。あわせて液化天然ガス(LNG)の輸送船を25年までに6割増やす考えを示し、成長投資も進める方針としている。

■ノジマ <7419>  1,386円  +47 円 (+3.5%)  11:30現在
 ノジマ<7419>が4日続伸している。19日の取引終了後、ニューシナジー・キャピタル・マネジメント(東京都渋谷区)が設立した「ニューシナジー投資事業有限責任組合」への出資を決定したと発表しており、投資ファンド事業に参入することが好感されている。同ファンドは、原則として売上高が10億円から500億円程度の国内中堅中小企業を投資対象とするファンドで、同社は180億円を出資する。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。また、ニューシナジー社は同日、ノジマ出資のファンドを通じて、米投資ファンドのカーライルからFX大手のマネースクエアHD(東京都港区)株式の約97.8%を譲受すると発表している。

■JT <2914>  2,857円  +32 円 (+1.1%)  11:30現在
 JT<2914>が続伸し年初来高値を更新している。12月の権利付き最終日である28日を控え、権利取りを狙った買いが入っているようだ。同社の期末配当は113円を予定しており、年間配当は188円となる。また、12月末時点で1年以上継続して保有する株主に対して自社及びグループ会社商品を保有株数に応じて2500円から1万3500円分贈呈するとしており、配当利回り・優待が魅力となっている。

■クレスコ <4674>  1,793円  +17 円 (+1.0%)  11:30現在
 クレスコ<4674>は強含み。午前11時、日本航空<9201>と医療AIによる画像認識技術を活用した航空機エンジン内部検査ツールを開発すると発表した。これを材料視した買いが入ったようだ。2019年4月から行ってきた共同研究のなかで、整備作業における機能性や将来的な活用性が評価された。今後のデータ蓄積による故障予測の実現性も確認されたため、開発決定に至ったという。

■三菱自動車工業 <7211>  587円  +5 円 (+0.9%)  11:30現在
 三菱自動車工業<7211>が3日ぶりに反発している。19日の取引終了後、高槻オートスクエア(大阪府高槻市)の土地を譲渡すると発表。それに伴い、23年3月期第3四半期に固定資産譲渡益約234億円を特別利益として計上するとしたことが好感されている。経営資源の有効活用と財務体質の強化を図るのが狙いという。なお、23年3月期業績予想には一定程度織り込んでおり、現時点で業績予想の変更はないとしている。

■フクシマガリレイ <6420>  4,220円  +20 円 (+0.5%)  11:30現在
 フクシマガリレイ<6420>がしっかり。19日の取引終了後、23年3月末時点の株主から株主優待制度を変更すると発表しており、好材料視されている。現行制度では、毎年3月末時点で1単元(100株)以上保有する株主に対して、一律でクオカード2000円分を贈呈していたが、変更後は継続保有期間に応じて1年以上5年未満でクオカード3000円分、5年以上でクオカード5000円分を贈呈する。

■FRONTEO <2158>  906円  +2 円 (+0.2%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が3日ぶりに反発している。午前10時30分ごろ、ドイツやイギリスに本拠を置く学術出版社グループのシュプリンガー・ネイチャー社と論文情報の活用による新たなサービスの展開に向けた協業を開始したと発表しており、好材料視されている。シュプリンガー・ネイチャー社は、国際科学誌「Nature」をはじめとする多数の優れた学術誌や書籍を発行するほか、データベースやリサーチサービスなどを展開している。今回の協業により、シュプリンガー・ネイチャー社の保有する600以上の有力ジャーナルに掲載された論文メタデータと、フロンテオの保有する自然言語解析に関するAI技術を掛け合わせることで、新たな生物科学系情報分析プラットフォームの開発を図るとしている。

■細谷火工 <4274>  1,678円  +290 円 (+20.9%)  11:30現在
 細谷火工<4274>が急伸している。19日夜のTBSニュースで、23年度の予算について、「防衛費は今年度の当初予算に比べて25%増えて、過去最大のおよそ6兆8000億円に拡大。とくに長距離ミサイルを含む弾薬の経費は8283億円を計上する方向で、近年の3倍以上に達する」と報じられたことを受けて、火薬や弾薬を加工した火工品を手掛ける同社に思惑的な買いが向かっているようだ。また、ロケットや防衛用ミサイルの固体推進薬原料となる過塩素酸アンモニウムを国内で唯一製造するカーリットホールディングス<4275>も急反発している。

■Jテック・C <3446>  3,555円  +555 円 (+18.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ジェイテックコーポレーション<3446>が大幅高となっている。同社は19日取引終了後、プラズマ援用研磨(PAP)装置を受注したと発表しており、これが材料視されているようだ。PAPは大阪大学の独自研磨技術で、次世代半導体材料であるSiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)基板、更には単結晶ダイヤモンド基板を高速かつ高精度に平坦化できるのが特長。同社にはこれまで複数企業からの引き合いがあり、実用化を進めているが、このほど第1号となるPAP装置の開発機を受注した。

■ソーダニッカ <8158>  683円  +54 円 (+8.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ソーダニッカ<8158>が大幅続伸した。19日取引終了後に発表した株主優待制度の一部変更を材料視した買いが入ったようだ。2023年以降、毎年3月31日現在の株主名簿に記載又は記録された1000株以上保有する株主に、一律3000円分のQUOカードを贈呈する。加えて「ソーダニッカ・プレミアム優待倶楽部」を導入。23年3月31日を初回とし、1000株以上を保有する株主に対し優待ポイントを付与する。1000株以上1499株以下の場合は3000ポイントとし、保有株数に応じて段階的にポイント数が増える仕組み。5万株以上は5万ポイントとする。特設ウェブサイトに登録することで、商品の交換など、付与されたポイントに応じた優待を受けることができる。一方、1000株以上を5年以上継続保有する株主に対し、追加で2000円分のQUOカードを贈呈する現行の長期保有優遇特典については廃止する。

■リボミック <4591>  214円  +15 円 (+7.5%)  11:30現在
 リボミック<4591>は急伸。19日の取引終了後、中国企業2社との間で中国地域における「RBM-007」の加齢黄斑変性などを適応疾患とする臨床開発を担う合弁会社設立に関して基本合意したと発表しており、これを材料視した買いが向かっている。合弁会社の名称は「RIBOMIC Biomedical Technology(Shanghai)」で、出資比率はリボミックが34%、中国企業2社がそれぞれ33%となる見通し。リボミックは合弁会社設立契約の締結後に合弁会社での資金調達や臨床開発の進展により、マイルストンと上市後にロイヤルティーを合わせて最大で1億ドル(約137億円、1ドル=137.76円換算)受け取る見込み。

■オーイズミ <6428>  443円  +21 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 オーイズミ<6428>が大幅高で3日ぶりに反発している。19日の取引終了後、パチンコ機メーカーである高尾(名古屋市中川区)の再生計画に基づく減資後の全株式を23年1月5日付で引き受け、子会社化すると発表したことが好感されている。高尾は、「弾球黙示録カイジ」や「クイーンズブレイド」などで知られるパチンコ機メーカー。新型コロナウイルスの影響などにより資金繰りに行き詰まったことからオーイズミに再生支援の要請があり、民事再生法のもと再生を支援していた。オーイズミは高尾の子会社化によりスマート遊技機、スマート遊技機専用ユニットのすべてを網羅することになり、遊技機事業の拡大を図るとしている。取得価額は5億円。なお、同件による業績への影響は現在精査中としている。

■ニューテック <6734>  1,400円  +58 円 (+4.3%)  11:30現在
 ニューテック<6734>が高い。同社は19日取引終了後、23年2月期の期末一括配当を従来計画の25円から40円に引き上げると発表しており、これが好感されているようだ。修正理由は、足もとの業績が順調に推移しているほか、不透明であった今期末までの電子部品の供給確保に一定のメドが立ったことなどを挙げている。

■オンコリス <4588>  501円  +19 円 (+3.9%)  11:30現在
 オンコリスバイオファーマ<4588>は反発。19日の取引終了後、がんのウイルス療法テロメライシン(OBP-301)の開発状況やビジネス活動について、直近の状況と今後の見通しを明らかにしており、これが手掛かり材料となっているようだ。国内では、2024年にテロメライシンの承認申請を行う予定。現在、2023年にテロメライシンの販売提携契約を締結する目的で、国内の内資、外資の複数の製薬会社とデューデリジェンスや経済条件の交渉を進めているという。海外では、既に獲得しているテロメライシンの米国での食道がん領域でのオーファンドラッグ指定に加えて、新たに胃がん領域でのオーファンドラッグ指定取得に向けた活動を進めているとしている。

■インテM <7072>  1,362円  +41 円 (+3.1%)  11:30現在
 インティメート・マージャー<7072>は朝安スタートもプラスに転じている。午前11時ごろ、同社のサードパーティCookieを利用せずに、異なるドメイン間でサードパーティ・データを連携できる共通IDソリューション「IM Universal Identifier(IM-UID)」をアイモバイル<6535>が提供する「i-mobile Ad Network」に提供したと発表しており、好材料視されている。今回の技術提供により、広告主はサードパーティCookieを利用せずにユーザープライバシーに配慮した上で、Cookieの利用制限後もより多くのスマートフォンデバイスへのターゲティング配信が可能になるとしている。

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